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最終更新時刻:17時11分

次世代バイオディーゼル燃料の導入に向けた取り組み 営業列車での走行試験を9月から実施します

2024/08/23  伊藤忠エネクス 株式会社 

次世代バイオディーゼル燃料の導入に向けた取り組み
営業列車での走行試験を9月から実施します

2024年08月23日

西日本旅客鉄道株式会社(本社:大阪府大阪市、以下「JR西日本」)は、主に岩徳線で運行する一部の営業列車で次世代バイオディーゼル燃料を100%使用した長期走行試験を実施しますのでお知らせします。なお、営業列車を次世代バイオディーゼル燃料100%で運行するのは国内初となります。

1.実証実験の概要

JR西日本グループでは、2021年に環境長期目標「JR西日本グループ ゼロカーボン2050」を策定し、2050年にグループ全体のCO?排出量「実質ゼロ」とすることをめざした取り組みを行っております。その一環で、化石燃料である軽油を燃料として走行しているディーゼル車両のカーボンニュートラルを目指す取り組みとして、次世代バイオディーゼル燃料導入に向けた実証実験を2022年度から実施しております。

2022年度はエンジン性能試験、2023年度は試運転での走行試験を行い、結果が良好であったため、2024年度は営業列車を使用して長期走行試験を行います。なお本実証実験は、国土交通省が公募した「鉄道技術開発・普及促進制度 令和4年度新規技術開発課題」(鉄道車両におけるバイオディーゼル燃料の導入に向けた技術開発)として、(公財)鉄道総合技術研究所とJR7社(以下「共同技術開発体」)での実証実験をJR西日本エリアを中心に実施しているものです。


2.長期走行試験の概要
主に岩徳線で運行する一部の営業列車を次世代バイオディーゼル燃料を100%使用して運行し、長期的に使用した際の車両性能への影響を確認します。期間は2024年9月3日~2025年1月31日を予定しています(車両運用等の都合により変更になる場合があります)。次世代バイオディーゼル燃料を使用して運行する車両には、車両の前面・側面にシールを貼り付けます。

3.次世代バイオディーゼル燃料について

共同技術開発体による本長期走行試験では次世代バイオディーゼル燃料に伊藤忠エネクス株式会社(本社:東京都千代田区、以下「伊藤忠エネクス」)が供給する燃料を選定しました。この燃料は世界最大級のリニューアブル燃料メーカーのネステ(Neste)社が製造するNeste MY Renewable Diesel(以下「RD」)で、食料と競合しない廃食油や廃動植物油等を原料として製造され、温室効果ガス(GHG)排出量の削減を実現します。RDは既存の設備をそのまま活用することが可能な「ドロップイン」燃料として、既存の車両や給油関連施設を利用できるため、脱炭素施策に係るコストを最小限に抑えてGHG排出量削減に大きく貢献できる燃料として期待されます。

このRDは、伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、以下「伊藤忠商事」)がフィンランドのネステ(Neste)社から調達し、伊藤忠エネクスがJR西日本に供給します。

4.今後の取り組み

JR西日本が保有するディーゼル車両の燃料を次世代バイオディーゼル燃料へ100%置き換えることを目標とし、2024年度の試験結果を踏まえ、2025年度以降の本導入をめざします。

(参考)

2022年8月24日 西日本旅客鉄道株式会社プレスリリース

「環境?期目標「JR西日本グループ ゼロカーボン2050」達成に向けた取り組み 次世代バイオディーゼル燃料の導入に向けた実証実験開始!」

2023年7月14日 西日本旅客鉄道株式会社プレスリリース

「次世代バイオディーゼル燃料の導入に向けて新たなステップへ 走行試験開始!」

2024年4月10日 西日本旅客鉄道株式会社プレスリリース

「次世代バイオディーゼル燃料の導入に向けた取り組み 2024年度は営業列車で走行試験を実施します」


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