石油・天然ガス・小麦・トウモロコシ・半導体など、暮らしやビジネスに大きな影響を及ぼす「重要物資」。21の重要物資に着目して世界の今を読み解く、新しい視点の地政学本です。
実用書や児童書、教養書を発行する出版社、株式会社ナツメ社(東京都千代田区、代表取締役:田村正隆)は、『家計と世界情勢の関係がまるわかり! 暮らしと物価の地政学』(
https://amzn.asia/d/28PWIEY)を10月15日に発売します。
多くの物資を輸入に頼る日本にとって、エネルギー・食糧・産業資源の安定的な調達と供給は重要な課題。重要物資をめぐって主要国のパワーバランスや利害、国際紛争、気候変動がどのように影響しているのか、わかりやすく紐解きます。
■生産量・輸出量・輸入量…世界の現状が一目瞭然!
各物資について、生産量・輸出入量の国別ランキングや生産国・輸出国・輸入国の動向など、統計データをもとにビジュアル解説。世界の勢力図の背景にある各国の経済事情や気候変動の影響も解説しています。
石油の生産量はアメリカが世界1位。中東産とアメリカ産とでは原油の品質が異なり、日本の精製設備は中東産の原油を精製する仕様になっているため、中東諸国に依存する形が続いている。
■意外と知らない日本の国内事情
日本の輸入事情、生産・加工・流通事情を解説。昨今の物価上昇に世界情勢がどのように影響しているか、値段が決まるしくみ、気候変動対策への課題など、興味深いトピックスが満載です。
小麦の自給率が15%の日本では、80%以上を輸入に依存。国家貿易でほぼ全量を日本政府が外国から買い付け、国内の製粉メーカーなどに売り渡す形で流通している。
■世界でいま起こっていることの複合的要因がよくわかる!
たとえば2022年から2023年にかけて市場価格が大きく上昇したトウモロコシ。アメリカの主要生産地域で高温や降雨不足が続き、生産量が減少。さらにアメリカでは飼料用やバイオエタノール用としての国内需要が一定量を占めているため輸出量も減少。その他にもウクライナからの供給量の減少、脱コロナによる中国での豚飼育頭数の回復と飼料用の需要の増大などが影響し、供給の減少と需要の増加が重なった結果、トウモロコシの国際市場での価格が高騰しました。
複合的な要因も図解でわかりやすく解説。関係図やデータ類のグラフを見ながら世界の動きが理解できる!
■21の重要物資を通して、国際貿易や世界経済のしくみが面白く学べる!
<目次>
第1章 世界経済のしくみ
第2章 国際貿易の基礎知識
第3章 現代世界の地政学
第4章 鉱物資源の地政学
(石油/天然ガス/石炭/ウラン/鉄鉱石/リチウム/コバルト/レアアース/金)
第5章 食料資源の地政学
(小麦/コメ/トウモロコシ/大豆/牛肉/豚肉/鶏肉/魚介類)
第6章 産業資源の地政学
(半導体/自動車/綿花&衣料品/軍事兵器&防衛費)
第7章 人とお金の地政学
【監修者紹介】
●総監修者
小山 堅(こやま けん)
1959年長野県生まれ。日本エネルギー経済研究所専務理事・首席研究員。東京大学公共政策大学院客員教授、東京工業大学科学技術創成研究員特任教授を兼務。1986年、早稲田大学大学院経済学研究科修士課程を修了し、日本エネルギー経済研究所入所。2001年に英国ダンディ大学博士号(PhD)を取得。2023年にはアジア人で初めて権威あるOPEC賞を受賞した。著書に『エネルギーの地政学』(朝日新聞出版)、『激震走る国際エネルギー情勢』(エネルギーフォーラム)、『地政学から読み解く! 戦略物資の未来地図』(あさ出版)など。
●部分監修者(第5章)
古橋 元(ふるはし げん)
1972年神奈川県生まれ。放送大学教養学部教授。博士(農学)。農林水産政策研究所の食料需給分析チーム長も兼ねる。
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部分監修者(第6章/半導体)
山田 周平(やまだ しゅうへい)
1968年兵庫県神戸市生まれ。桜美林大学大学院特任教授。専門は中華圏の産業動向や経済安全保障。
【書誌情報】
『家計と世界情勢の関係がまるわかり! 暮らしと物価の地政学』
総監修者:小山 堅(こやま けん)
発行:ナツメ社
定価:1,760円
仕様:A5判/224ページ/オールカラー
発売日:2024年10月15日
https://amzn.asia/d/28PWIEY
【本リリースに関するお問い合わせ】
ナツメ出版企画株式会社 編集部
TEL:03-3295-3921 FAX:03-3291-1305
E-mail: info@natsume.co.jp
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-52 ナツメ社ビル3階
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