UR都市機構へ遠隔監視制御システム「コルソス CSDJ」を提供[NECプラットフォームズ]

2024/06/27　ＮＥＣプラットフォームズ　労働組合　

NECプラットフォームズ、UR都市機構へ遠隔監視制御システム「コルソス CSDJ」を提供

～UR賃貸住宅内の機械式駐車場における維持管理の高度化とランニングコスト削減～

2024年6月27日
NECプラットフォームズ株式会社

NECプラットフォームズは、独立行政法人都市再生機構（以下「UR都市機構」）へ設備の稼働状況や故障状況を監視・通報する遠隔監視制御システム「コルソス CSDJ」を提供しました。今回、UR都市機構の賃貸住宅（以下「UR賃貸住宅」）に設置されていた全国668ヶ所の機械式駐車場の遠隔監視・通報システムを刷新し、設備の維持管理の高度化と通報時の通信費の低減を実現します。

本システムは、冠水など水害を防止するために各駐車場に設置された排水ポンプ設備の稼働状況を監視し、設備の異常時は現場に赴く前に詳細状況を把握します。また、機械式駐車場の監視拠点である、UR都市機構の住まいセンターでは、これまで設備異常時の通報を受信するのみでしたが、当社が提供する簡易集中監視ツールにより汎用PCから対象設備の稼働状況を一覧でモニタリングできるようになり、他エリアの設備も含めて状況を把握して効率的なメンテナンスの実現に貢献します。さらに今回対象設備の異常に関する通報手段をアナログ回線からLTE回線に変更することで、通信費を削減します。

本システムは、今年度より本格的な稼働を開始しており、「コルソス CSDJ」を用いた遠隔監視における1企業あたりの設備数で、過去最大の規模となります。

拡大する「コルソス CSDJ」

拡大する簡易集中監視ツールの画面イメージ

UR都市機構は、機械式駐車場に自動通報装置を設置し、異常時に通報を受けメンテナンスをすることで安心・安全な運用を実現していますが、システムの老朽化と通報時に利用していた通信回線がサービス終了となることに伴い、機械式駐車場の遠隔監視システムの刷新が必要となったことから、公募を実施しました。

こうした中で、各種通信インフラを用いて設備の稼働状況や故障状況、水位・流量などの計測情報を監視・通報・制御する機能をワンパッケージ化し、手軽に低コストで導入可能な「コルソス CSDJ」が採用されることとなりました。コルソスは、1972年の発売開始から自動通報装置や設備監視装置として多くの企業や自治体に累計10万台以上を導入し、特に下水道施設監視においては高いシェアを占めています。

コルソス CSDJの主な特長

1. 多様な通報手段とコントロール機能

緊急連絡に最適な音声通報や、発生時刻・現場名などを情報として記録を残すことができるEメール通報^（注1）、FAX通報まで多様な通報手段に対応しています。また一般電話回線やLAN・LTEなど主要な通信インフラに対応し、設備環境やお客様の運用に最適な通報方式が選択可能です^（注2）。

また対象設備に対して、汎用PCやタブレットなどのWebブラウザから設備の稼働状態を確認でき、設備の強制停止など緊急処置も遠隔から行えます。さらにコルソスに蓄積したデータをグラフで表示できるほか、日報、月報、年報も自動で作成して定期的な送信する機能もあり、管理業務を低減します。

2. 最適な遠隔監視を実現する4つの運用スタイル

同じ端末で自動通報装置としての利用から中・大規模の集中監視の子局としての利用まで、運用形態や施設の規模に合わせてスタンドアロン監視^（注3）、簡易集中監視^（注4）、オンプレミス監視^（注5）、クラウド監視^（注6）の4つの運用スタイルを選択することが可能です。また管理側の体制や運用方針の見直しに合わせてフレキシブルに運用スタイルの変更も行えます。

3. フレキシブルデザインと拡張性

「通報ユニット」と「電源ユニット」の分離構成になっており、現場に合わせた柔軟な設置のほか、縦設置/横設置の選択や制御盤内のDINレールへの直接取り付けが可能です。また拡張IOボードとコルソス端末の親子接続により最大96入力まで増設でき^（注7）、監視点数の多い大規模な設備の監視にも対応します。

NECプラットフォームズは、今後コルソスによる設備データを収集・分析して不具合の予知による故障発生前の通報や自動復旧制御といった機能の実現を目指しています。「ものづくり」による価値創造を大切にしながら、最新のハードウェア製品やソリューションの提供により、安全・安心・公平・効率な社会価値の創造と持続可能な社会の実現に取り組んでいきます。

以上

（注1）
Eメール通報の利用には、別途プロバイダ契約が必要な場合があります。
（注2）
通信インフラにより、別途通信機器が必要です。
（注3）
スタンドアロン監視は、設備の異常や故障を音声・Eメール・FAXで通知する自動通報装置としての運用スタイルです。
（注4）
簡易集中監視は、当社が無償で提供する簡易集中監視ツールを用いてサーバレスで汎用PCから複数のコルソスを一覧で確認・制御する運用スタイルです。初期設定のための作業費は、別途発生します。
（注5）
オンプレミス監視は、中央監視装置を設置して複数の設備を集中監視する運用スタイルです。
（注6）
クラウド監視は、堅牢なデータセンターで複数の設備の情報を一元管理し、オンプレミス監視と比較して導入費を抑えた運用スタイルです。
（注7）
増設する場合は、拡張IOボードや親子接続ボード、子機とするコルソスの購入が別途必要です。