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最終更新時刻:17時11分

海外ユーザーの購買データをもとに探る、越境ECの最新トレンド

2024/09/17  ZenGroup 株式会社 

2023年7月から2024年6月の消費動向を徹底分析

越境ECをトータルで支援するZenGroup株式会社(所在地:大阪府大阪市)は、当社の保有する海外ユーザーの購入データをもとに、2023年7月~2024年6月における消費動向を紹介いたします。 当社の2024年6月期の売上高は、前期比で26.8%増加し、153億円に達しました。会員数も230万人に達し、越境ECに対するニーズがますます高まっていることが、当社の成長からも分かります。



データ公開の背景


日本政府観光局(JNTO)によると2024年7月の訪日外客数は3,292,500人で、前年同月比+ 41.9%でした。7月までの累計では 21,069,900 人となり、過去最速で 2,000 万人を突破しています。
(引用・参考)日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計
https://www.jnto.go.jp/statistics/data/_files/20240821_1530-1.pdf
ZenGroup株式会社は越境ECのトータル支援を通し、日本の企業が海外に進出する際のハードルを下げ、日本の商品を世界中の人々に届けてきました。インバウンド需要の急速な回復に加え、円安による価格競争力の向上や、日本商品の質に対する海外からの信頼が増していることなど、さまざまな要因が重なり、日本商品の海外市場での需要がますます高まっています。
これを受けて、ZenGroupグループの保有する海外ユーザーの購入データをもとに、海外消費者の購買行動やニーズを詳しく分析します。
日本企業が越境EC市場に参入を検討する際の参考にしていただき、日本商品の魅力を世界中に届けることで、越境ECのさらなる拡大に貢献することを目指します。

概要


対象:2023年7月1日から2024年6月30日の期間でZenGroupを通じて購入された商品データを基準に算出

平均購入単価の推移



年度平均購入単価は7,360円です。2024年1月から2024年6月までの平均購入単価(7,774円)は、2023年7月から2023年12月までの平均購入単価(6,925円)と比較して増加しました。これは円安が一因である可能性があります。

販売アイテムランキング



最も購入件数の多かった分野は「プラスチックフィギュア」でした。2位にトレーディングカード、3位にぬいぐるみが続きます。
日本のアニメや漫画、ゲームは世界中で非常に人気が高く、それに関連する商品(プラスチックフィギュア、トレーディングカード、ぬいぐるみ、コミック・漫画、ゲームソフトなど)は、コレクターやファンの間で高い需要があります。購入するための手段として越境ECを利用、海外ユーザーにとっても買いやすい環境が整ったことで越境ECの流通増加につながりました。

各国でプラスチックフィギュアやトレーディングカードがトップ10に入っており、日本のポップカルチャー商品が世界的に広く受け入れられていることが分かります。メキシコでは人形やドールハウス、ベイブレード・こまなど、子供向けやファミリー向けの商品、ウクライナでは釣り用品が人気であるように、各国の文化や嗜好が商品カテゴリに影響を与えていることが明らかです。

中古品と新品の割合



出荷商品における中古品の割合は74.2%、新品の割合は25.8%です。日本人が使用していた中古品を海外の人々が欲しがるケースが増えています「ユーズドインジャパン」と言われるように、日本製でなくても、日本人が使ったものは品質がよく、安心感があるとされています。

出荷国ランキング



出荷国の上位割合を見てみると、最も多かったのは「アメリカ」で18.2%、第2位は「メキシコ」で9.9%、第3位は「ウクライナ」で、6.8%となりました。また、海外ユーザーからの「日本商品」の需要は高まりを見せ、2024年6月末時点で、出荷実績は175の国と地域へと拡大しました。

送料の変化



荷物1個に対する平均送料は年々上昇しています。2016年の4,081円から2024年の7,692円まで、約1.9倍に増加しました。燃料価格の変動などによる国際的な物流コストの上昇、人手不足などが大きく影響していると考えられます。送料の上昇により、消費者が商品購入をためらう可能性があるため、販売戦略や価格設定において慎重な対応が求められます。

ユーザー数と登録ユーザーの分布



2023年7月から2024年6月にかけて、新規登録ユーザーは414,039人を記録。
新規登録ユーザーのうち、アメリカ合衆国が11.4%で最多、続いてサウジアラビア5.9%、ブラジル5.8%が続きます。

アクセスデバイス



モバイルユーザーが75.4%、デスクトップユーザーが22.2%を占めています。インドのようにモバイルが圧倒的に主流となっている国もあれば、アメリカや中国のようにデスクトップの利用が一定数ある国もあります。

急成長する言語



韓国語(535.56%)、ポーランド語(194.23%)、トルコ語(175.93%)が、前年度と比較して著しい売上成長を示しました。最も高い成長率を示したのは韓国語、ポーランド語、トルコ語で、これに次いで、戦争開始後の大幅な落ち込みから回復しつつあるウクライナ語が成長を見せています。

支払い方法



Stripeが64.16%で最大のシェアを占め、PayPalが27.88%で続きます。Stripeは、発送数上位20か国すべてで主流の決済手段となっています。Wiseは人気が高まっており、PayPalに次ぐ第3位の支払い方法であり、取引額は毎月平均して2%成長しています。

ZenGroupの提供する越境EC支援事業について


当社は、2014年に提供を開始した海外向け購入代行サービス「ZenMarket」をはじめ、海外向けサブスクリプションボックス「ZenPop」、越境ECモール「ZenPlus」、海外向けプロモーション支援サービス「ZenPromo」、集客支援型越境ECバナー「ZenLink」、クリエイティブエージェンシー「ZenStudio」を展開しています。越境ECの販売からマーケティング、プロモーションまで幅広い分野でサポートしており、これらを個別に提供するだけでなく、パッケージとして総合的に支援することも可能です。

会社概要


会社名:ZenGroup株式会社
URL:https://zen.group/
代表者:ナウモヴ・アンドリイ、コーピル・オレクサンドル、スロヴェイ・ヴィヤチェスラヴ、ソン・マルガリータ
所在地:大阪府大阪市中央区瓦町1丁目7-7 大阪堺筋Lタワー
設 立:2014年4月
資本金:80,000,000円
古物商許可番号:621150153358号

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