難治性過活動膀胱に対する新しい治療方法の確立を目指して
三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 小島 拓朗)は、当社が運営するファンド(三菱UFJライフサイエンス4号投資事業有限責任組合)より、植込み型ニューロモデュレーションを開発する株式会社INOPASE(以下、「同社」)に対し、出資したことをお知らせいたします。
ワイヤレス給電と適時刺激を活用したニューロモデュレーションについて
薬剤抵抗性の難治性過活動膀胱に対する治療オプションの1つに植込み型仙骨神経刺激療法(以下、「既存療法」)があります。既存療法は、侵襲性が高く、高頻度の合併症により患者に負担を強いることや、患者個々の病態を考慮することなく一定の神経電気刺激を継続するため、神経馴化に伴う治療効果の減衰を認め、頻回の手術を要するなど多くの課題があります。
同社は、独自のワイヤレス給電技術により単回手術と小型化を実現し、患者固有の病態に応じた最適な神経刺激調節により、既存療法を上回る治療効果を実現することで、本課題の解決を目指します。
出資背景
既存療法の課題を解決し得る同社のコンセプト及び、既存療法が日本よりも欧米を中心とした海外で普及していることから海外に主眼を置いた開発戦略に共感致しました。
更に、メンバーの皆様の高い専門性や熱意、誠実なお人柄に触れ、このメンバーであれば本事業を成功に導き、多くの患者様を救うことができることを期待し今回出資を致しました。
同社のビジョン実現に向けて、MUFGの有するネットワークを駆使し、全力で支援して参ります。
【株式会社INOPASE 概要】
会社名:株式会社INOPASE
所在地:東京都中央区日本橋本町4-6-10 サトービル 5階
代表者:代表取締役 杉本 宗優
設 立:2021年1月
事業内容 :医療機器(植込み型ニューロモデュレーション)の開発
U R L :
https://www.inopase.com/
【三菱UFJキャピタル株式会社について】
三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約920社と、業界トップクラスの実績を有しています。
ライフサイエンス分野においては、2017年2月の1号ファンド以降、「三菱UFJライフサイエンス4号ファンド」(200億円)を含め計500億円と継続的にファンドを設立しています。ライフサイエンスに特化した民間ファンドの運営としては国内最大規模であり、創薬、再生医療、医療機器(デジタルヘルスを含む)などのベンチャー企業を対象に最長約12年間の期間で投資を行っています。バイオベンチャー投資にとどまらず、アカデミア創薬、製薬会社のカーブアウト案件、製薬会社の開発プロジェクトへの投資、医療機器関連にも注力しています。
◆会社概要
会社名:三菱UFJキャピタル株式会社
所在地:東京都中央区日本橋2丁目3番4号 日本橋プラザビル7F
代表者:代表取締役社長 小島 拓朗
設 立:1974年8月1日
事業内容:ベンチャーキャピタル事業
U R L :
https://www.mucap.co.jp/
◆三菱UFJライフサイエンス4号投資事業有限責任組合について
投資対象:創薬、創薬基盤、再生医療、医療機器などを中心としたライフサイエンス分野
無限責任組合員:三菱UFJキャピタル株式会社
出資者:株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社
設 立:2023年3月28日
ファンド総額:200億円