障害者雇用を増やしたい中小企業と障害福祉団体が、企業の垣根をこえて参加する有限責任事業組合を日本で初めて組織。組合全体で法定雇用率2倍以上を実現、障害者雇用促進と働く障害者の職域拡大を実現したい。
ウィズダイバーシティ有限責任事業組合(LLP)(東京都渋谷区、以下「ウィズダイバーシティ」)は、障害者雇用を推進していきたい中小企業と障害福祉団体が企業の垣根をこえて参加し、障害者の職域を共同で拡大することを目指して、
LLPとしては日本で初めて算定特例(※)の認定を受けた組織です。
この度、
2024年6月6日(木)14時30分から、ローランズショップ原宿店にて、異業種の中小企業が集まり、障害者雇用の取り組みをさらに拡大するための勉強会を開催いたします。当日は、ウィズダイバーシティの仕組みや、企業担当者・障害当事者の声を紹介する他、当事者が働くカフェ・フラワーショップへの見学ツアーも行います。
※算定特例制度とは…一定の要件を満たす場合に、複数の事業主で障害者の実雇用率を通算できる制度。ウィズダイバーシティは「事業協同組合等算定特例(特例事業主特例)」という制度をつかった仕組みです。
この勉強会はウィズダイバーシティに参加している企業の勉強会として企画していますが、障害者雇用の課題や取り組みについて広く理解を広める場とするため、メディア関係者の皆様ほか、これから障害者雇用を進めたいと検討されている中小企業の経営者・人事担当者に向けて、広く参加者を募集します。
当日はウィズダイバーシティ参加企業が登壇する予定で、企業担当者や障害当事者の声を豊富に聞くことができる機会をご用意しました。
勉強会の概要
●開催日時
2024年6月6日(木)14時30分~17時終了(予定)
●内容
1.基調講演
全ての障害者がプロフェッショナルである社会を実現するために~異業種の中小企業がスクラムを組む、新しい「共同雇用」の仕組み
講演者:ウィズダイバーシティLLP発起人 福寿満希(株式会社ローランズ 代表)
<講演予定内容>
・障害者雇用を取り巻く社会課題について
・ウィズダイバーシティが実現を目指す世界について
・ウィズダイバーシティの仕組みについて
ウィズダイバーシティ発起人・福寿満希(株式会社ローランズ代表)
2.ウィズダイバーシティ参加企業からの声
(組合に参加した理由、依頼している業務内容、今後の課題や展望等をご紹介します)
3.障害当事者の働く様子ご紹介
(業務を行う障害者が活き活きと働く様子を体感するローランズ原宿店の見学ツアー)
4.参加者によるビジネス交流会(任意参加)
※イベントの内容及び当日出席するウィズダイバーシティ参加企業は、変更になる可能性があります。
●開催場所
ローランズショップ原宿店 5階会議室
(〒151-0051 東京都渋谷区千駄ケ谷3丁目54−15ベルズ原宿ビル)
アクセス:原宿駅「竹下口」徒歩5分 北参道駅「2番出口」徒歩5分
ローランズショップ原宿店は、花屋とカフェが併設されたお店です。勉強会当日には、ローランズ原宿店で働くスタッフを見学いただくツアーも予定しています。
花屋「ローランズ」では、観葉植物、季節やお祝いの贈り物で、プリザーブドフラワーや胡蝶蘭などを承っています。
併設されたカフェには、お花をモチーフに作られたフルーツや野菜たっぷりのスムージー、オープンサンドなどを取り揃えています。
●お申し込み
お申し込みはこちらから(googleフォーム)
●アーカイブ配信について
当日現地にお越しいただけない方に向けて、当日の内容の一部を録画したアーカイブ動画をお渡しします。ご希望の方は上記
googleフォームからお申し込みください。
障害者雇用を取り巻く課題:進まない中小企業での雇用~東京都の100人未満企業における実雇用率は0.89%
従業員が一定数以上の規模の事業主は、従業員に占める身体障害者・知的障害者・精神障害者の割合を法定雇用率以上にする必要があります(障害者雇用促進法43条第1項)。民間企業の場合の法定雇用率は、2024年4月から
2.5%(40人に1人以上)へ、2026年7月から
2.7%以上(37.5人に1人以上)へ引き上げが決まっています。
雇用障害者数と実雇用率は伸びているものの、従業員規模が小さい中小企業での雇用率が低いことが課題。画像出典:厚生労働省「令和5年 障害者雇用状況の集計結果」を元にウィズダイバーシティが作成
参考:厚生労働省東京労働局「令和5年 障害者雇用状況の集計結果」https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/content/contents/001670210.pdfしかし、厚生労働省東京労働局がまとめた調査では、民間企業の都全体での実雇用率は2.21%で、法定雇用率を満たしていません。さらに事業規模別の内訳をみると、規模が1,000人以上の企業の実雇用率は2.51%ですが、
従業員規模が小さい企業ほど実雇用率は下がり、43.5~100人未満の企業においては、0.89%という結果がでています。
実雇用数が下がる理由の一つとして、中小企業は限られた人員で様々な業務に対応していることから、
障害者雇用のための業務切り出しや、雇用の環境整備を行うことが難しいことが挙げられます。
ウィズダイバーシティとは~異業種の中小企業でスクラムを組み、障害者を共同雇用する「新しい仕組み」
ウィズダイバーシティは、障害者雇用を増やしていきたい中小企業と、障害者雇用のノウハウを持った障害福祉団体が、企業の垣根をこえて参加する有限責任事業組合(LLP)です。
ウィズダイバーシティは国家戦略特区(東京都)の枠組みを活用し、有限責任事業組合(LLP)として
算定特例の認定を受けた日本で最初の団体です。現在ウィズダイバーシティには12の企業が参加し、
法定雇用率の2倍以上の障害者雇用率を実現しています。
ウィズダイバーシティ発起人の福寿満希は、特別支援学校の実習で障害者雇用の課題に直面したことをきっかけに、「
もっと働きたいという夢をもつ障害のある子どもたちの受け入れ先になる会社をつくりたい」という思いから、花屋「ローランズ」を23歳のときに立ち上げました。
2024年の年始始に行われたローランズ社内会議の様子。福寿(写真右端)がたった一人で立ち上げたローランズは、約80名もの組織に成長。従業員のうち55名が障害と向き合いながら働いている。
ローランズを拠点として活動を広めるなかで、中小企業から「
障害者雇用を進めたいけれど、環境整備などハードルが高く難しい」という声を多く聞いたことから、東京都の戦略特区制度を利用し、自社での障害者雇用が難しい、異業種の複数の中小企業が障害者を共同雇用する仕組みとして
2019年に全国で初めて立ち上げたのが、ウィズダイバーシティです。
ウィズダイバーシティに参加している企業は一定額以上の業務を発注する。参加企業は発注内容に応じた成果物(商品・サービス)を受けとることができるほか、法定雇用率を満たすことができる。(※図内の組合参加企業は2024年4月現在)
ウィズダイバーシティでの現在の仕事ラインナップ。約80を超える業務を展開している。
株式会社ありがとうファームのアーティスト、「かなっぺ」。みずみずしい感性で絵を生み出し、繊細さ/大胆さの両面を持ち様々な画材で閃きに満ちた表現をします。
ローランズ原宿店のフラワー事業を統括する高橋 麻美(たかはし まみ)※写真右。生まれつき骨が伸びない難病と向き合いながらフラワー事業のスタッフをまとめています。
ローランズ原宿店の店長補佐としてメンバーをまとめる達可琴美※写真左。視覚障害で見えているものにピントがあわずぼやけて見えますが、テーブルの場所やメニューの種類など、全て記憶することで対応しています。
本勉強会を開催することで、中小企業が障害者雇用を促進し、働く障害者の職域を拡大するために有限責任事業組合(LLP)という仕組みがあることを、より多くの人に知っていただきたいと考えています。
メディア関係者の皆様、障害者雇用を進めたいと考えている中小企業の経営者・人事ご担当者の皆様のご参加をお待ちしています。
お申し込みはこちらから(googleフォーム)
ウィズダイバーシティ有限責任事業組合について
ウィズダイバーシティ有限責任事業組合(LLP) は、障害者雇用を増やしていきたい気持ちを持った中小企業と障害福祉団体が、企業の垣根をこえて参加する有限責任事業組合(LLP)です。
ビジョン「全ての障害者がプロフェッショナルである社会を目指す」、ミッション「集まる力で小さな『できる』を大きな『役割』に変える」を掲げ、障害者の多くの雇用作りに挑戦していきます。
名称 :ウィズダイバーシティ有限責任事業組合(LLP)
所在地 :東京都渋谷区千駄ヶ谷3-54-15 ベルズ原宿ビル3F
設立 :2019年4月
出資者 :株式会社ローランズ
一般社団法人ローランズプラス(特定事業主)
社会保険労務士法人大槻経営労務管理事務所(特定事業主)
株式会社きくや美粧堂(特定事業主)
株式会社東京ディエスジャパン(特定事業主)
寺田倉庫株式会社(特定事業主)
株式会社エーシークリエイト(特定事業主)
株式会社SABON Japan(特定事業主)
株式会社ありがとうファーム(特定事業主)
株式会社ディエスジャパン(特定事業主)
株式会社人形町今半(特定事業主)
株式会社人形町今半フーズプラント(特定事業主)
株式会社ホットスケープ(特定事業主)※認可申請中
HP :
https://with-d.com/