Microsoft Azure上でNTT版LLM「tsuzumi」の提供開始
報道発表
2024年6月27日
株式会社NTTデータ
株式会社NTTデータ(以下NTTデータ)は日本国内において、2024年11月以降、大規模言語モデルをクラウド上で利用可能とする、マイクロソフト社の「Model-as-a-Service(MaaS)プラットフォーム」上でtsuzumiの提供を開始します。利用者はAzureサービスの一部として迅速にtsuzumiを利用することができ、Azure AI Studio上でのチューニングやビジネスアプリケーション開発が可能となります。
なお、同プラットフォーム上でのLLM提供ができる企業は、2024年6月時点、世界で10社のみであり、アジアではNTTデータのみです。
今後当社は、本サービスを日本国内のみならず、グローバルに広く提供することをめざします。
背景
2019年に日本電信電話株式会社(以下、NTT)とマイクロソフトの戦略的提携注1 の発表以降、NTTデータはマイクロソフトとの新たなデジタルソリューションの実現に向けた協業注2 や、クラウド領域における両社協業の成果と連携体制の確立に基づく「グローバルシステムインテグレーターパートナー」への認定注3 など、連携を深化させてきました。
このたび、これまでの両社のパートナーシップをより強化し、tsuzumiをより使いやすい環境で提供することを実現しています。
tsuzumiについて
tsuzumiは、NTT研究所が約40年にわたって蓄積してきた自然言語処理技術をベースにした大規模言語モデルです。日本語と英語に対応しており、特に日本語処理能力に優れています。また、小型軽量、テキスト以外のメディアも扱えるマルチモーダル対応といった特長を備えています注4 。
また少ないリソースでのチューニングが可能なため、お客さま固有の業界・業務特化型生成AIとしての利用が可能です。お客さまの細かな要件に対応することで、生成AIを活用した業務の効率化やビジネスアプリケーションを実現することができます。
NTTは、2027年度にtsuzumiの売上1,000億円をめざしています。
新サービスの概要
NTTデータがAzureマーケットプレイス上でtsuzumiを販売し、MaaSとしてのサービス提供を行います。日本国内の利用者は、Azureのマーケットプレイスからtsuzumiを契約することで、Azure AI studio上でのチューニングやプロンプトエンジニアリングなどのtsuzumiを用いたビジネスアプリケーションの開発とサービス提供を行うことが可能です。これにより、これまで利用者側で準備が必要だったtsuzumiの実行環境がAzureのマネージドサービスとして提供され、利用者は即座にtsuzumiを利用開始できるようになります。
2024年11月以降の提供開始に向け、今後開発・検証の作業を進めていきます。
各社コメント
「Azureにtsuzumiを統合し、マイクロソフトとの協業を深化できることをうれしく思います。この一歩は、私たちのパートナーシップを強化するだけでなく、持続可能な社会を創造するという私たちのビジョンの実現にもつながります。」
NTTデータグループ 代表取締役社長 佐々木裕
「Azureでのtsuzumiの立ち上げを支援することで、性能と価格が最適化されたモデルおよび世界で最も信頼されるクラウドサービスを活用し、世界中の組織が生成AIの力を活用できるように努めて行きます。私たちはこれらの取り組みを通じて、イノベーションを起こし続けることを示して行きます。」
Eric Boyd, Corporate Vice President, Azure AI Platform, Microsoft
注釈
- Microsoft、Azureは、米国 Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
- その他の商品名、会社名、団体名は、各社の商標または登録商標です。
本件に関するお問い合わせ先
報道関係のお問い合わせ先
株式会社NTTデータ
広報部
田中
E-mail:nttdata-pr-inquiries@am.nttdata.co.jp
製品・サービスに関するお問い合わせ先
株式会社NTTデータグループ
グローバルイノベーション本部
Generative AI 推進室
技術革新統括本部
技術開発本部
イノベーションセンタ
株式会社NTTデータ
テクノロジー&コンサルティング分野
ソリューション事業本部
データセンタ&クラウドサービス事業部
E-mail:nttd_tsuzumi@hml.nttdata.co.jp
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