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SDVのAPI策定を目指すOpen SDV Initiativeに参画

2024/08/07  株式会社 CRI・ミドルウェア 

CRI、SDVのAPI策定を目指すOpen SDV Initiativeに参画 ~ゲーム発の音と映像の技術が、未来の自動車のエンタメ空間化に貢献~

公開日:2024/08/07

株式会社CRI・ミドルウェア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:押見 正雄、以下 「CRI」)は、モビリティ領域におけるソフトウェア・デファインド・ビークル(以下SDV)で重要となるAPI標準化を目指して設立されたプロジェクト「Open SDV Initiative」に参画しました。
ゲーム、カラオケ、動画ストリーミングなどのエンターテインメント領域で培ってきた技術と知見が、SDVならではの新しいコンテンツ作りを支えます。

CRIが提案するSDV対応メータークラスターでのOTAアプリ事例

■ビークルAPIとミドルウェアの類似性への共感からプロジェクト参画へ

SDVとは、搭載されたソフトウェアを変更・更新することで機能をアップグレードできる次世代の自動車です。我が国では2024年5月にモビリティDX戦略が経済産業省・国土交通省より発表され、2030年に全世界におけるSDVの日系シェアを3割にすることが目標に掲げられています。
Open SDV Initiativeは、自動車のソフトウェアとハードウェアをつなぐ「ビークルAPI」の国内標準化を目指して設立されたプロジェクトです。CRIは、名古屋大学大学院情報学研究科教授で、経産省・国交省モビリティDX検討会の座長も務める高田広章氏と意見交換を行いました。そこで私たちがエンターテインメント領域で開発してきたミドルウェアと、ビークルAPIの類似性に共感、培った技術と知見でSDV領域に貢献できると考え、同氏が立ち上げたOpen SDV Initiativeへの参画を決めました。

■ゲームやカラオケの知見で、SDVのコンテンツ制作を自由で多様なものに

SDVの普及によって、人と車の関係は大きく変わると考えられています。自動運転などが普及したSDVの車内では、映画やカラオケなどの既存のエンターテインメント以外にも、SDVならではの新しいアプリケーションが生まれ、楽しめるようになるでしょう。そのためには、車種に依存せず、それらを利用できる環境を整える「ビークルAPI」の標準化が必要不可欠です。
CRIはこれまで、多種多様なハードウェアの差異を埋め、異なるプラットフォーム上に同じコンテンツを開発できる環境を提供してきました。新しいデバイスが生まれるたびに開発環境を整え、コンテンツ制作を支えてきた私たちの営みは、SDVの実現に向けビークルOSとビークルAPIが成し遂げようとしていることに非常に似ています。
これまでに様々な業界の規格やデバイス、開発者の考え方に接して最適解を導き出してきた経験はもちろんのこと、ゲームやカラオケ等のエンターテインメント領域でのモノ作りで得た「楽しさを提供するために何が必要か」という知見をOpen SDV Initiativeでも最大限に活かします。

Open SDV Initiativeは、国内のあらゆる業種の企業が集まって「SDVが作る人と車の未来」を作っていくためのプロジェクトです。CRIは「音と映像で社会を豊かに」という理念の下、Open SDV Initiativeで活動し、世の中に驚きと楽しさ、感動を届けてまいります。

Open SDV Initiative公式サイト https://www.nces.i.nagoya-u.ac.jp/osdvi/

■ビークルAPIの標準化がもたらすアプリケーションの共通利用

SDVでは、運転支援やエンターテインメント機能等のアプリケーションを車両に搭載し、無線通信でデータを送受信するOver The Air(OTA)技術によるアップデートで機能を拡張することが可能です。ここで重要なのは、メーカーや車種により異なるハードウェアで構成される車両でも、同じソフトウェアが動くことです。これを実現するため、モビリティDX戦略ではソフトウェアを「ハードウェアに依存しない『アプリケーション』」と、「ハードウェアに依存する『ビークルOS』」の2層で構成することが検討されています。ビークルAPIはアプリケーションとビークルOSをつなぎ、あらゆる車両でさまざまなアプリケーションを共通利用できるようにします。

■累計搭載台数600万台を超すCRIWARE(R) for Mobility

CRIWARE(シーアールアイウェア)は、私たちCRIが提供する技術やミドルウェア製品、サービスを総称する名称です。リアルタイム処理を強みとする当社の技術は主にゲーム領域で広がり、2024年3月末時点で8,200タイトル以上のゲームの音と映像表現を支えてきました。CRIWAREは現在、ゲーム以外の組込みやクラウドサービスにも活用が広がっています。
これらの技術をモビリティ向けに拡張した技術の総称をCRIWARE for Mobilityと呼び、2024年3月末時点で既に累計600万台以上の自動車に導入されています。
私たちはこれからもモビリティ領域で実績と信頼を積み上げ、当社2028年度には全世界のモビリティで年間1,500万ユニット以上のCRIWARE搭載を目指します。

【株式会社CRI・ミドルウェアについて】

「音と映像で社会を豊かに」を企業理念として、主に音声・映像関連の研究開発を行い、その成果をゲーム分野や組込み分野を中心にさまざまな分野に展開しています。CRIは「CRIWARE」を通じて、ユーザビリティの向上、クオリティ向上のための技術やソリューションを提供し、開発者の課題解決をサポートするとともに、エンドユーザーの体験向上をサポートしてまいります。

【会社概要】
社名:株式会社CRI・ミドルウェア(CRI Middleware Co., Ltd.)
本社所在地:東京都渋谷区桜丘町20-1 渋谷インフォスタワー11階
代表取締役社長:押見 正雄
事業内容: 音声・映像等に関する研究開発、ミドルウェア製品の販売・サポート、および関連する受託開発
設立: 2001年8月1日
HP:https://www.cri-mw.co.jp/

※「CRI」「CRIWARE」およびCRIWAREロゴは、日本およびその他の国における株式会社CRI・ミドルウェアの商標または登録商標です。
※その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
※ユニットとは車両台数に関わらず、搭載されているCRIWARE for Mobility製品の総数を示します。

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