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最終更新時刻:17時11分

アルゼンチンで新規除草剤「ラピディシル(R)」の農薬登録を取得 ~リジェネラティブ農業に貢献する大型製品への展開を始動~

2024/07/25  住友化学 株式会社 

ニュース

アルゼンチンで新規除草剤「ラピディシル(R)」の農薬登録を取得
~リジェネラティブ農業に貢献する大型製品への展開を始動~

2024年07月25日

住友化学は、このたび、アルゼンチンにおいて新規除草剤「ラピディシル(R)」(有効成分商標。一般名:エピリフェナシル)および同有効成分を含む製品の農薬登録を取得いたしました。当製品の農薬登録の取得は、今回が世界で初めてとなります。

「ラピディシル(R)」は、住友化学が独自に開発した有効成分で、A2020(当社が2020年代前半に登録申請を開始するパイプライン)のうち最大のポテンシャルを持つ剤と位置付けています。PPO阻害剤1と呼ばれる除草剤に属し、低薬量で優れた除草効果を示す茎葉散布処理剤です。既存PPO阻害剤に比べ速効性があり、幅広い広葉雑草やイネ科雑草に対して高い効果を発揮することから、リジェネラティブ(再生可能)農業の一つとして世界的に注目される不耕起栽培2に適した性能を有しており、土壌保全と二酸化炭素排出量の削減によるカーボンニュートラルへの貢献が期待できます。

「ラピディシル(R)」の特長

  • 当社が近年、独自開発した有効成分のうち、最大のポテンシャルを持つ剤
  • 世界的に注目される「不耕起栽培」に適した性能
  • 本剤を含む不耕起栽培用除草剤で年間1,000億円規模の売上収益を目指す

アルゼンチンはブラジル、米国、中国に次ぐ世界第4位3の農薬市場であり、今後も需要の伸長が予想されています。住友化学は南米地域における研究から製造・販売までの一貫した事業体制を活用し、2024年の作付けシーズン向けに「ラピディシル(R)」を含む製品の販売を同国で開始する予定です。さらに当社は、2021年に米国、カナダ、ブラジルにおいて「ラピディシル(R)」を含む除草剤の登録申請を行い、現在各国の審査が進められています。アルゼンチンでの上市を皮切りに主要国における「ラピディシル(R)」を含有する製品ラインアップを拡充し、農業関連事業の成長ドライバーとしていく考えです。また、グローバルな協力関係のもと、バイエル社が開発中のPPO阻害剤耐性作物との組み合わせによる次世代の雑草防除体系4の提供も引き続き目指してまいります。

なお、本剤を含め、不耕起栽培用の除草剤の製品群の売上収益として、グローバルで1,000億円規模への展開を目指してまいります。

住友化学は、こうした革新的な化学農薬の開発を通じて環境負荷の低減に努め、持続可能な農業支援と世界の食糧の安定供給に貢献してまいります。

※1 葉緑体(クロロフィル)の生合成に関与する酵素「プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ」
※2 播種前に土を耕さず、農作物の枯葉や刈り株などを農地に残した状態で次の作物を栽培する方法。風雨による土壌の流出を緩和できるほか、土壌中の生物や微生物が増えるなどの効果があるとされる
※3 2022年時点
※4 グリホサート、ジカンバなどの既存除草剤に続く新しい雑草防除体系

ご参考

2022年4月26日付リリース 新規除草剤「ラピディシル(R)」の農薬登録申請を実施~サステナブルな農業に貢献する大型製品への展開を目指して~

「ラピディシル(R)」の特長

  • 既存のPPO阻害型除草剤に比べ、より幅広い雑草に効果を示す
  • 効果発現が早い
  • 他タイプの除草剤に比べ、低薬量で有効
  • 処理時期

お問い合わせ

住友化学株式会社
コーポレートコミュニケーション部
https://www.sumitomo-chem.co.jp/contact/public/

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