音声学・言語学に興味を持つ上白石萌音さんと、慶応大教授・川原繫人さんが語る、音とことばの楽しさ、不思議とは?
音声学者の川原繫人さん(『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込むープリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまでー』著者)が、女優の上白石萌音さんと対談したNHKスイッチインタビュー・エピソード2が6月21日(金)に放送されます!
舞台やドラマで大活躍する上白石萌音さんの「声」を徹底分析した前回に引き続き、今回は上白石さんが川原教授の元を訪れ、「特別授業」を体験。日本語ラップの韻の実演、歌のお悩み解決や、子供の言い間違いの謎解きなど……知らなかった体や声の法則を、言語学で明らかにしていきます。
川原繫人さんの著書『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む』では、「人はどうやって声を出しているの?」、「赤ちゃんはどうやって言葉を身につけるの?」、「子どもの「言い間違い」はどうして起こる?」、「ヒトの進化の過程において、言語はどのように生まれてきたの?」などの切り口から、言葉マニアであり、子育て真っ最中である音声学者によって、人間にとって最も身近で不思議な「ことば」と「音」の謎を解き明かしています。
我が子の言葉の音声学的発達の記録や、SNSで募集した、「#我が子のかわいい言い間違い」を音声学的に分析してみたり、実際にメイドカフェへ赴き、言葉を収集して考察したりと、とにかく楽しく音声学を学べる一冊!
本放送で音声学に興味を持たれた方はもちろん、言葉や音に関心がある人なら誰もが好奇心くすぐられる、学問エンターテインメントです。
番組とあわせて、ぜひご覧ください!
放送情報
スイッチインタビュー「上白石萌音×川原繁人」EP2
https://www.nhk.jp/p/switch-int/ts/K7Y4X59JG7/episode/te/NL14477Y17/
6月21日(金)21:30~22:00/NHK Eテレ
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書籍情報
『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む――プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで』(朝日出版社)
川原繫人 著
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著者プロフィール
川原繁人(かわはら・しげと)
1980 年生まれ。1998 年国際基督教大学に進学。2000 年カリフォルニア大学への交換留学のため渡米、ことばの不思議に魅せられ、言語学の道へ進むことを決意。卒業後、再渡米し、2007 年マサチューセッツ大学にて博士号(言語学)を取得。ジョージア大学助教授、ラトガース大学助教授を経て、2013 年より慶應義塾大学言語文化研究所に移籍。専門は音声学・音韻論・一般言語学。研究・教育・アウトリーチ・子育てに精を出す毎日。著書に『音とことばのふしぎな世界』(岩波科学ライブラリー)、『「あ」は「い」より大きい! ?』(ひつじ書房)、『フリースタイル言語学』(大和書房)など。