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最終更新時刻:17時11分

A-STEP実装支援(返済型)における株式会社アーバンエックステクノロジーズへの開発支援の決定

2024/06/28  国立研究開発法人 科学技術振興機構 

JST(理事長 橋本 和仁)は、研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)実装支援(返済型)の2023年度募集における開発課題を選定し、株式会社アーバンエックステクノロジーズ(本社:東京都中央区、代表取締役 前田 紘弥)への開発支援を決定しました。


1.開発課題名
 都市インフラの自動検出・マッピング手法の構築

2.技術シーズを創出した大学等の研究者
 東京大学 生産技術研究所 特任研究員 前田 紘弥(発明当時)

3.本開発の概要
 主要な都市インフラの1つである道路の管理は、地方自治体を始めとした行政などによって行われています。全国約120万kmの道路の大半を管理する市区町村では、予算も限られる中、長距離の道路を少人数で管理しています。このような状況でも、点検を通じて路面異常、道路附属物破損など、さまざまな不具合を確認し、予算の範囲内で補修・修繕しています。人間による目視点検においては長い道路を管理するには担当職員が不足しており、一方で専用測定車による点検は高精度だが高額という問題がありました。そこで、AIによる不具合検出が活用され始めましたが、不具合の内容によっては事故防止のために早急な補修が必要となることから、不具合のリアルタイム検出が望まれていました。
 このような課題を解決するため、東京大学の前田特任研究員(発明当時)らは、演算能力に限りのある汎用デバイスでの路面異常のリアルタイム・高精度検出を実現しました。
 この技術を基に、株式会社アーバンエックステクノロジーズは、検出アプリを起動したスマートフォンを自動車内ダッシュボードに設置し道路走行するだけで、走行中に得られた画像から路面異常を自動検出し、Web上で一元管理可能なサービスを開発し、既に複数の地方自治体への導入実績があります。
 今後、本制度の支援により、AIの検出対象を拡張させることで、路面異常だけでなく道路附属物破損なども自動検出・管理可能なサービスを開発します。合わせて、異常発生位置とWeb上のマッピング位置のズレを補正する、位置情報の高精度化技術も開発します。
 デジタルサービスで点検できる対象が増え、都市インフラ管理の人材不足解消と点検業務の効率化に貢献していきます。

実現しようとしているサービスの概要(イメージ)


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1.制度概要


大学等の研究成果(技術シーズ)の社会実装を目指すベンチャー企業等を対象に、革新的な製品・サービス創出に向けた実用化開発を開発費の貸し付けにより支援するものです。出資と異なり、株式を発行せずに調達可能な資金として無利子で利用できます。



2.対象企業:ベンチャー企業等

3.支援規模
 ・開発期間:最長3年間
 ・開発費:上限5億円(四半期ごとに概算額を前払い)

4.返済条件
 ・返済額 :JSTが支出した開発費の全額
 ・利 率 :無利子
 ・返済期間:開発終了後、10年以内(うち最長3年間は返済猶予が可能)
 ・返済方法:一括又は分割(事業計画に応じる)
 ※開発終了後の事後評価結果(高評価順にS,A,B,C)がB評価以上の場合です

5.担保または保証:開発費総額の10%相当分

6.ご相談期間:通年で随時受付中

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▶お問い合わせ先
科学技術振興機構 スタートアップ・技術移転推進部
A-STEP実装支援 担当
〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
Tel:03-5214-8995 Fax:03-5214-0017
E-mail:jitsuyoka@jst.go.jp

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