9月20日(金)~9月22日(日)の3日間、中国・杭州で第20回アジアシニア選手権大会、第3回アジアパラ空手道選手権大会が開催され、男子組手団体は念願のワールドカップ出場を決めました!
第20回アジアシニア選手権大会で日本は、金5・銀3・銅3の合計11個のメダルを獲得。参加国中最多のメダル獲得数となりました。
パラ選手権では、日本から2名の選手が出場し、金1・銀1のメダルを獲得しました。
アジアシニア選手権大会では、11月に行われるワールドカップの出場権をかけた男子団体組手が試合前から注目を集めていましたが、準決勝の対イラン戦では近年稀にみる大激戦となりました。
日本の先鋒は+84kg級の平田京選手。まずは一勝したいところでしたがイラン選手も隙を見せずじりじりと詰められる展開へ。結果、2-6で敗北。続く次鋒の崎山慶成選手は体格差がある相手にもかかわらず、スピード感のあるステップで相手の懐に飛び込み突きや蹴りなど多彩な技を決めました。さらに相手の攻撃も見事に見切り相手への追加点を許しません。最終的には6-6の同点でしたが、崎山選手が先制点を取っていたため勝利しました。
※2024年9月27日14時修正 崎山選手は先取による勝利ではなく、得点内容による勝利
勢いに乗って続く中堅・嶋田力斗選手が序盤、相手もついて来られないくらいスピードのある上段突きを決めるなど、いい試合ぶりを見せるも1-2で敗北。ここで、日本はもう負けられない厳しい展開となりました。
※2024年9月27日14時修正 嶋田選手の最終スコアは3-6
そんな張り詰めた雰囲気の中、副将を務めたのは日本チームのキャプテン崎山優成選手。どちらも譲らない激しい攻防の末、シニアの試合では殆ど見られない10得点以上の競り合いとなり、16-15という僅差で勝利しました。上段蹴りを3回もらいながらの大逆転でした。
すべてが懸かった大将戦に挑んだのはチーム唯一の軽量級・小崎友碁選手。イランの選手と比べるとかなり小柄な小崎選手でしたが、圧倒的な体格差をものともせず粘り強く戦い6-5で勝利し、ワールドカップ出場を決めました。
さらに、この後の対カザフスタン決勝戦では3-0のストレート勝ちを決め、実に9年ぶりとなる団体組手優勝となりました。
<男子団体組手 準決勝 対イラン 試合結果>
1.+84kg 平田京 2-6
2.-75kg 崎山慶成 ☆6(先取)-6
3.-84kg 嶋田力斗 1-2
4.-75kg 崎山優成 ☆16-15
5.-67kg 小崎友碁 ☆6-5
日本代表選手団の松元和昭監督は今回の結果について、「良いチームワークでした。ジュニアからの強化が実った結果です。今後とも応援よろしくお願いします」とコメント。
一方、アジアパラ大会の男子形視覚障害の部では、今井俊浩選手と大庭康資選手が決勝へ進み日本人対決となりましたが、昨年に引き続き、今井選手が着実な演武で金メダルを獲得。大会2連覇を達成しました。
今井俊浩選手
大庭康資選手
次のシニアの世界大会は11月22日~23日にスペインで開催されるワールドカップです。
男子団体組手以外の3種目(女子団体組手・男子団体形・女子団体形)は昨年開催された世界選手権での上位入賞により、出場権をすでに保有しています。今大会の結果を経て、日本は世界団体選手権へ全4種目での出場権を獲得しました。
ぜひお見逃しなく!
◆今回の大会結果はこちら
https://www.jkf.ne.jp/result/asia_20s_3p