人工保育の様子をご覧いただけます
2024年9月9日(12日齢)撮影
アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)では2024年8月28日(水)にフタユビナマケモノの赤ちゃんが誕生し、パークでは同種において初めての赤ちゃんです。出産後、母子ともに落ち着いた様子で授乳行動も確認されていましたが、翌日に母親が体調を崩し、その後母親は死亡しました。
現在はスタッフが母親の役割を担い、ワイルドアニマルメディカルセンターにてスタッフからミルクをもらい、離乳食を食べ始めました。毎日少しずつ体が大きく成長しています。
健康状態が安定していることと、今しか見ることができない貴重な成長段階を多くの方にいのちを見つめる機会としてご覧いただけるよう、一般公開を開始いたします。
【フタユビナマケモノの赤ちゃん 公開について】
開始日 :2024年9月19日(木)
公開時間:午前10時00分~午後2時00分
公開場所:ビッグオーシャン1階 ワイルドアニマルメディカルセンター
※赤ちゃんの健康管理のため、公開時間の変更および公開を休止する場合がございます。
【フタユビナマケモノの赤ちゃんについて】
■出生日:2024年8月28日(水)
■頭 数:1頭
■体 重:732g ※9月16日現在
■性 別:不明
■親情報:
母親2021年10月23日、のいち動物園より搬入
父親2020年 6月24日、みさき公園より搬入
〈現在までの成長記録〉
2024年
8月28日 赤ちゃんが誕生
8月29日(1日齢) 母親が死亡
人工保育開始
初めての体重測定
(640g)
9月4日(7日齢) 初めての日光浴
9月7日(10日齢) 初めての離乳食
【ナマケモノの人工保育】
赤ちゃんは現在、ワイルドアニマルメディカルセンターにて、ふれあい広場担当スタッフと動物病院スタッフのサポートを受けて暮らしています。
食 事:人工ミルク(ヤギ用)を1日5回飲んでいます。(9月13日現在)
離乳食として、ソラマメをすりつぶして1日1回食べています。
※食事の量や回数は、赤ちゃんの体調によって毎日少しずつ変化します。
排 泄:スタッフがサポートを行っていますが、自力で排尿・排便する様子も見られて
います。排尿時には体重の約1割程の量を排泄することもあります。
体重測定:食事の前後に計測します。体重の変化によってミルクの量を調整しています。
体温測定:1日2回行います。ナマケモノは人間よりも体温が低く、
赤ちゃんの平熱は 34~35℃ です。
※現在の飼育数:3頭(オス2頭・不明1頭) ※今回誕生した1頭含む
【フタユビナマケモノについて】
分 類:有毛目 フタユビナマケモノ科
生息地:南アメリカ北部の熱帯雨林
体 長:60~70cm
体 重:約4~9kg
食 性:木の葉や木の実、新芽など。アドベンチャーワールドでは主に葉食性サル用の固形飼料を与えています。
寿 命:野生では10~15年。飼育下では20~30年。
繁 殖:繁殖期は3~4月。妊娠期間は5~10か月程で通常は1産1子。
特 徴:他の樹上生活をおくる動物と異なり、四肢でぶら下がるような姿勢で生活するのが特徴です。夜行性で、1日のうち15~18時間ほどは木にぶら下がりながら眠ります。採食から睡眠・交尾・出産までも樹上で行います。
【アドベンチャーワールド「SDGs宣言・パークポリシー」】https://www.aws-s.com/parktheme-sdgs/
アドベンチャーワールドは、「こころにスマイル 未来創造パーク」として、すべての生命にSmile(しあわせ)が溢れる豊かな未来の地球の姿をパークで体現します。パークという”小さな地球”を通して、関わるすべての人の人生が豊かになるように、動物たちの生命がずっとつながっていくように、自然や資源が循環し再生するように、未来のSmileを創り続けていきます。
【SDGsについて】
SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。社会が抱える問題を解決し、世界全体で2030年をめざして明るい未来を作るための17のゴールと169のターゲットで構成されています。2015年9月、ニューヨーク国連本部において193の加盟国の全会一致で採択された国際目標です。