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最終更新時刻:17時11分

がん治療用抗体ADCT-701の臨床第1相試験における投与開始のお知らせ

2024/07/29  株式会社 カイオム・バイオサイエンス 

2024年7月29日

株式会社カイオム・バイオサイエンス

がん治療用抗体ADCT-701の臨床第1相試験における投与開始のお知らせ

当社が創製したがん治療用抗体LIV-1205に薬物を搭載し、抗体薬物複合体(ADC)として開発を進められているADCT-701につきまして、米国国立衛生研究所(NIH)傘下の米国国立がん研究所(NationalCancerInstitute;NCI)により臨床第1相試験における第一例目の被験者への投与が開始(FPI:FirstPatientIn)されましたので、お知らせいたします。

ADCT-701は、当社のLIV-1205に低分子薬剤ピロロベンゾジアゼピン(Pyrrolobenzodiazepine;PBD)を組み合わせたADC(Antibody-Drug-Conjugate)です。ADCT-701の臨床第1相試験はNCIが主体となり、昨年、臨床試験開始に向けて米国でIND申請が出されておりました。本試験(NCT06041516)では、希少疾患である神経内分泌腫瘍の患者さんを対象に、ADCT-701の最大耐用量の決定、安全性および体内動態を確認することを目的としております。

今後の進捗につきましては、適宜ご報告いたします。

本件が2024年12月期業績へ与える影響はありません。

以上

<ADCについて>
ADCは抗体と抗がん剤等の低分子の薬剤(ペイロード)がリンカーを介して結合した構造を有する抗体薬物複合体です。悪性腫瘍や炎症性疾患等の標的となるタンパク質(抗原)に特異的に結合するペイロードを結合させることにより、薬剤を病変部位に選択的に到達させ、細胞内に放出させることで、がん細胞等を死滅させることができます。標的選択性と薬効の高さから、抗体医薬と低分子医薬の良いところを併せ持つ次世代医薬として注目を集めており、10種類以上のADC医薬品がFDAにより承認されています。

<LIV-1205について>
LIV-1205は当社が開発しているCBA-1205の元抗体であり、肝臓がんを中心とする固形がんの細胞表面に発現している抗原(標的分子)「DLK-1(Deltalike1homolog)」に結合し、がんの増殖活性を阻害するヒト化モノクローナル抗体です。DLK-1は、幹細胞や前駆細胞といった未熟な細胞の増殖、分化を制御すると考えられており、肝臓がんの細胞表面に発現し、その増殖に関与していることが発見された、新しいがん治療の標的になりうる可能性がある分子です。

【本件に関する問い合わせ】
株式会社カイオム・バイオサイエンスIR担当
電話:03-6383-3561PR情報

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