2023 年1月 31 日
NECキャピタルソリューション株式会社
ロボット義足を開発する「BionicM株式会社」への投資について
当社は、当社の 100%子会社である NVenture Capital 株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:國枝 和雄)が運営する NVC1号有限責任事業組合(以下「NVC1 号ファンド」)を通じ、ロボット義足を開発する BionicM 株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:孫 小軍、以下「BionicM社」)に対して投資を実行したことをお知らせいたします。
BionicM 社は、すべての人々のモビリティに力を与えること「Powering Mobility for All」をミッションに、下肢切断者のモビリティ向上を目指すロボティクス企業です。
現在、市場で流通している義足は、動力を持たない受動式義足と呼ばれる義足が主流となっています。義足が動作をアシストできないため、義足ユーザーにとって身体的負担の大きさや日常動作への制限に課題があり、高機能義足の普及が求められています。BionicM 社のロボット義足「Bio Leg」は、東京大学のヒューマノイドロボティクス(人型ロボット)技術を応用して開発されたものです。装着者の状態に応じたきめ細やかな制御を実現している点を特長とし、従来の義足では支援できない「階段の上り」を支援する等、装着者の身体的負担の軽減のみならず、日常動作の幅を広げることで QOL(※)の向上が期待されます。BionicM 社は、今回調達した資金をもとに、「Bio Leg」の販売拡大、次期モデルの開発を進め、欧米メーカーが寡占化している義足市場において、日本企業としてロボット義足をグローバルに提供していく予定です。
当社は、グループビジョン「お客様と共に、社会価値向上を目指して、グローバルに挑戦するサービス・カンパニー」のもと、お客様と社会価値の向上に資する事業を推進することを使命と考えています。2012 年に開始したベンチャー企業投資においては、ベンチャー企業投資を通じた社会課題の解決とファイナンシャルリターンの獲得を進めています。
これまで 50 社を上回る企業に投資を実行し、複数の IPO や M&A による EXIT を実現しています。 引き続き、NVC1 号ファンドを通して、社会課題解決に資する広範なベンチャー企業へ投資して参ります。
以上
(※) QOL:クオリティ・オブ・ライフの略で、「人生の質」または「生活の質」という意味合いを持つ。人々の生活や人生を物質的な面から数量的にのみとらえるのではなく、精神的な豊かさや満足度も含めて、質的にとらえる考え方。