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最終更新時刻:17時11分

含有化学物質情報管理システム「グリーン調達マイスター」Ver.8を提供開始 [UEL]

2024/09/20  BIPROGY 株式会社 

2024 年9月20日

UEL株式会社
含有化学物質情報管理システム「グリーン調達マイスター」Ver.8を提供開始
~chemSHERPA V2R1対応機能により化学物質規制への対応強化を支援 ~


UEL株式会社(以下UEL)は含有化学物質情報管理システム「グリーン調達マイスター」の新バージョンVer.8の提供を9月24日から開始します。

「グリーン調達マイスター」は、製造業のお客さまが、食品・医薬品以外の製品・部品に含まれる化学物質の管理や報告を効率良く簡単に行うためのソフトウエアです。

今回提供を開始するバージョンVer.8では、製品含有化学物質情報管理で最新の標準フォーマットとなる、chemSHERPA(注1)V2R1(以下 V2R1)での入出力が可能となります。ユーザーはバージョンアップするだけで最新フォーマットに対応できる他、従来のデータ形式も引き続き活用できます。本対応により、各企業の国際的な化学物質規制への対応強化、およびサプライチェーン全体でのデータの整合性と透明性の向上を支援します。

【背景】

含有化学物質情報管理システムは、製品に含まれる化学物質の情報を適切に管理し、規制に対応するために重要な役割を果たしています。これにより、企業は化学物質の安全性を確保し、法令遵守を徹底することができます。EUのRoHS指令(注2)やREACH規則(注3)といった厳格な国際規制の導入を受け、日本企業がグローバル市場での競争力を維持するために必要とされています。「グリーン調達マイスター」は2006年に提供を開始し、電子電機関連メーカーをはじめ、機械、医療機器、自動車部品メーカーなど約250社の導入実績があります。

【Ver.8開発の狙い】

「グリーン調達マイスター」Ver.8では、V2R1に対応するための機能拡張を行いました。chemSHERPAは、電気電子機器の含有化学物質管理に関する国際規格「IEC62474」に準拠した標準フォーマットです。

自動車業界の情報伝達基準とも整合を取り、今後のISO規格化(ISO/IECデュアルロゴ化)に向けた準備段階として、V2からV2R1にバージョンアップされました。このV2R1への対応機能を活用することにより、「グリーン調達マイスター」のユーザーは、より効率的なサプライチェーン全体での化学物質情報の一貫した管理と報告が可能になります。

【Ver.8主な機能】

1. 新旧データ形式の併用が可能

最新V2R1データ形式(V2ex)と従来のデータ形式(V2)を併用することができます。BOM(注4)上の各部品のデータ形式が新旧混在していても、顧客への提出データを作成することができます。これにより、ユーザーは数万点におよぶ化学物質データを一斉に最新データ形式に置き換えることなく、作業を継続できます。

2. 全成分情報対応における機密情報の非開示設定

V2R1では、自動車業界の情報伝達基準との整合をとるため、従来の規制対象物質だけでなく、全ての化学物質情報をサプライチェーンの各段階で正確に開示・共有することを目指し、全成分情報開示(FMD)(注5)に対応しています。

企業は特許技術や独自の製造プロセスに関わる化学物質の場合、その開示を避けたいと考えることもあります。「グリーン調達マイスター」では、その化学物質が規制に抵触しないものであれば、非開示物質として登録し、自動的にMisc.物質(注6)としてデータ出力することが可能です。

図1 ガラス酸化物と酸化ビスマスを非開示物質として登録した事例

3. 多階層データの簡略化による提供データ量削減

製品は多くの部品や材料で構成されているため、含有化学物質情報は多階層のデータになることが多くあります。しかし、全階層をそのまま出力するとデータ量が大きくなり、作業効率が低下する可能性があります。そのため、本バージョンでは階層を簡略化し、3階層でのデータ出力が可能になりました。これにより、ユーザーは自社のデータベースでは詳細な管理を維持しながら、顧客に提供するデータは必要な情報を確保しつつ、ファイルサイズを抑えることができます。

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.biprogy.com/pdf/news/nr_240920.pdf

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