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最終更新時刻:17時11分

合成燃料(e-fuel)および合成メタノール(e-methanol)の生産を推進する米HIF Global社へ出資

2024/09/20  株式会社 商船三井 

~エネルギー・輸送業界の脱炭素化へ向けて~

株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、北米・南米・豪州で合成燃料/合成メタノールの開発・生産・輸送プロジェクト(以下「本プロジェクト」)を開発するHIF Global LLC(CEO:Cesar Norton、本社: 米国デラウェア州、以下「HIF Global社」)に、当社100%出資の子会社であるMOL Clean Energy, US, LLCを通じて出資を決定しました。

HIF USAを訪問(前列左から2番目が当社カーボンソリューション事業開発ユニット長 藤橋大輔、前列右から4番目が HIF Global Executive Director of the Board Ms. Meg Gentle、前列右から3番目がHIF USA Chief Executive Officer Mr. Renato Pereira)

本プロジェクトでは、米国・チリ・ウルグアイ・豪州の4ヶ国において、再生可能エネルギー由来のグリーン水素とCO2を原料とした合成燃料(e-fuel)/ 合成メタノール(e-methanol)を年間約400万トン(註1)生産することを計画しています。将来的には合成SAF(Sustainable Aviation Fuel 持続可能な航空燃料)や合成ガソリンなどの合成燃料や、合成化学品を製造することも見据えています。

合成燃料・合成メタノールは、製造から製品を利用するまでのライフサイクル全体の低炭素化に大きく寄与することから早期実用化が望まれています。特に合成メタノールは、海運業界の脱炭素化に貢献する船舶燃料の一つとしても期待されています。

当社は、2024年3月に出光興産株式会社、HIF Global社の子会社であるHIF USA LLCおよびHIF Asia Pacific Pty Limitedと、CO2の海上輸送を含む合成燃料/合成メタノールのサプライチェーン共同開発することに合意し、覚書(MOU)を締結しました(註2)。この度のHIF Global社への出資参画により、合成燃料/合成メタノールおよびCO2のサプライチェーン構築をさらに推進し、エネルギー・輸送業界の脱炭素化をリードしていきます。

【今後の協業イメージ】



【合成燃料/合成メタノールのサプライチェーンイメージ】



【HIF Global社概要】
社名:HIF Global LLC
本社:1209 Orange Street, City of Wilmington, County of New Castle, Delaware 19801
代表:Cesar Norton, President & CEO
HP:https://hifglobal.com/
HIF Global社は、低コストの再生可能エネルギーをベースに、水素を既存のインフラで輸送・利用可能なカーボンニュートラル液体燃料に変換するプロジェクトを推進する、世界有数の企業です。HIFという社名は「地球の脱炭素化を可能にするHighly Innovative Fuelsを提供する」という企業理念を表しており、HIF LATAM、HIF USA、HIF ASIA PACIFIC、HIF EMEAなど、グローバルに事業を展開しています。2022年12月、チリのマガジャネス州にあるHaru Oni実証プラントから初めての合成燃料の生産を成功させ、今後は米国テキサス州のマタゴーダチリの マガジャネス、ウルグアイのパイサンドゥー、並びに豪州の タスマニアにおいて商業規模のプラント建設を計画しています。

(註1) 合成メタノール(e-methanol)のみを生産した場合の換算値
(註2) 商船三井・出光興産・HIFが、CO2の海上輸送を含む合成燃料(e-fuel)/合成メタノール(e-methanol)のサプライチェーン共同開発に関するMOUを締結

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