原子力発電所の運営状況

２０２４年８月１日

関西電力株式会社

原子力発電所の運営状況

当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。

１．運転状況について（２０２４年７月３１日現在）

発電所
電気出力（kW）
運転状況
備考

美浜発電所
３号機
82.6万
運転中
高浜発電所
１号機
82.6万
第２８回定期検査中
2024年6月2日～2024年9月下旬予定
２号機
82.6万
運転中
３号機
87.0万
運転中
４号機
87.0万
運転中
大飯発電所
３号機
118.0万
運転中
大飯発電所３号機高圧給水加熱
器非常用水位制御弁開放に伴う電気出力変動
詳細は３（３）のとおり
４号機
118.0万
運転中

２．廃止措置の状況（２０２４年７月３１日現在）

発電所名
廃止措置の状況

美浜１号機
・２次系設備の解体撤去作業中（2018.4.2～）
・原子炉周辺設備の解体撤去作業中（2022.10.24～）
・第６回定期事業者検査中（2024.3.19～2024.8中旬予定）
美浜２号機
・２次系設備の解体撤去作業中（2018.3.12～）
・原子炉周辺設備の解体撤去作業中（2022.10.24～）
・第６回定期事業者検査中（2024.3.19～2024.8中旬予定）
大飯１号機
・２次系設備の解体撤去作業中（2020.4.1～）
大飯２号機
・２次系設備の解体撤去作業中（2020.4.1～）

３．トラブル情報等について

（１）法令に基づき国に報告する事象（安全協定の異常時報告事象にも該当する事象）
なし

（２）安全協定の異常時報告事象<
なし

（３）保全品質情報等
発電所名
大飯発電所３号機
発生日
２０２４年７月２８日

件名
大飯発電所３号機高圧給水加熱器非常用水位制御弁開放に伴う電気出力変動
添付資料参照
事象概要および対策等
大飯発電所３号機（定格熱出力一定運転中）において、７月２８日に「タービン発電機制御計装盤軽故障※１」の警報が発信しました。

プラントパラメータを確認したところ、第７Ｂ高圧給水加熱器※２常用水位制御弁※３が閉止したことから、非常用水位制御弁※４が開放していました。このため、高圧給水加熱器ドレン※５の回収先が脱気器から復水器へ切り替わり、２次系の熱効率が低下し、電気出力が約１．４％低下しました。

常用水位制御弁を調査した結果、制御弁部品（ポジショナ※６）の不調が原因であると推定したことから、当該部品を予備品に取り替え復旧しました。

※１：タービン発電機制御計装盤の信号処理機能の一部に故障が生じていることを発信する警報
※２：タービンから一部の蒸気を抽出し、２次系給水系統の水を加熱する機器。大飯３号機の第７高圧給水加熱器は、２系統（Ａ、Ｂ）ある。
※３：高圧給水加熱器内のドレンの水位を一定に自動調整するための弁で、運転中は通常開いている。
※４：高圧給水加熱器の細管漏えい発生時および常用水位制御弁不調時に高圧給水加熱器の水位調整用に設置された弁で、運転中は通常閉まっている。非常用水位制御弁が開いた場合、ドレンは復水器に流れる。
※５：給水加熱器により熱交換した抽気（蒸気）が凝縮（液化）したもの
※６：弁の開度を制御するために、弁駆動部への操作空気圧を調整するもの

以上

公式ページ（続き・詳細）はこちら
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2024/pdf/20240801_2j.pdf