NIPPON EXPRESSホールディングス、CVCの第一号案件として 倉庫のシェアリングサービスを運営するsoucoへ出資
2023年6月 2日
NIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(社長:齋藤充)は、本年1月に設立したCVCファンド「NXグローバルイノベーション投資事業有限責任組合」の第1号案件として、倉庫のシェアリング事業を提供するスタートアップ企業である株式会社souco(以下、souco社)に対して6月2日に出資し、資本業務提携契約を締結いたしました。
■背景
近年、物流業界は急速に変化し、グローバルな取引の拡大とeコマースの成長に伴い物流施設や倉庫の需要は増え続けています。一方でお客様のニーズも多様化、細分化してきており、これらにどう対応するかは、物流業界にとって大きな課題の1つとなっています。
NXグループとしても、この課題を解決するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)とサステナビリティの推進に努めてきました。また、スタートアップ企業との協業をはじめ、外部リソースの活用もソリューションの1つとして積極的に模索してきました。
■資本業務提携の目的と今後の展開
souco社は、多数の物流企業等が保有する倉庫やその空きスペース情報をデジタルプラットフォームに一元化し、様々な荷主がもつ突発的な保管需要に対して、それらのリソースを有効活用し、保管サービスを提供しています。
同社との共創活動*を通じて、次の3点の実現を目指します。
- お客様のニーズへの対応、新たなビジネスチャンスの創出:
souco社との提携により、これまでNXグループとして対応することが難しかった、少量かつ短期間の荷物保管が提供できるようになり、お客様の多様なニーズにより柔軟にお応えすることが可能となります。また、これまで保管市場に顕在化していなかったオフィスや店舗のバックヤードで保管されている荷物を対象とする新たなマーケットの開拓を行い、それにより顧客基盤の拡大を図り、新たなビジネスチャンスの創出を目指します。
- DXの推進:
souco社の提供するデジタルプラットフォームを活用して、NXグループの倉庫情報をデジタル化することにより、NXグループが有する倉庫のスペック、空きスペース情報を一元化することが可能となります。これにより、お客様にとって最適な倉庫をスピーディーにご提供することが可能となります。
- サステナビリティへの貢献:
NXグループは、サステナビリティ経営を重要な経営課題と位置づけ、環境への配慮と社会的責任の果たし方に取り組んでいます。souco社のサービスは物流リソースの最適化を図ることにより輸送距離を削減し、CO2排出量の削減や持続可能な物流モデルの構築に貢献します。
【CO2排出量削減イメージ】
出所:株式会社souco提供資料
NXグループは、今後も国内外に広がるネットワークを活かして、将来性のあるスタートアップとの共創に取り組んでまいります。
■投資先 株式会社souco概要
所在地 |
東京都千代田区麹町1-4-4 LIFULL HUB |
設立年 |
2016年7月 |
代表者 |
中原(なかはら) 久根人(くねひと) |
資本金 |
100百万円 |
従業員数 |
12名(2023年6月1日現在) |
事業内容 |
物流シェアリング事業、システムサービス事業 |
ホームページ |
https://www.souco.space/ |
* 共創活動とは、NXグループ各社とCVCが連携して、お客様や現場オペレーションの付加価値となるスタートアップへ投資し、NXグループとスタートアップが共に事業成長を目指すこと。