【知事会見】自動運転車両の名古屋市内での定期運行の開始及び2024年度自動運転実証実験の実施について
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掲載日:2024年6月10日更新
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自動運転車両の名古屋市内での定期運行の開始及び2024年度自動運転実証実験の実施について
愛知県は、全国に先駆けて2016年度から自動運転の実証実験を積み重ね、自動運転技術の向上とともに、ビジネスモデルの構築や社会的受容性の醸成を図ってまいりました。
本年度は、名古屋市内において自動運転車両の定期運行を開始するとともに、県内2地域で技術面、安全面を検証する実証実験を行います。
名古屋市内では、2024年10月に開業するSTATION Ai(名古屋市昭和区)と名古屋駅付近を自動運転車両で結び、交通量の多い名古屋市中心部における定期運行を行います。交通量の多い都市部における幹線道路の車速に沿った自動運転車両による定期運行は全国初の取組です。
また、中部国際空港島(常滑市)及び周辺地域では、コミュニティバスの自動運転化を想定した定期運行や、中部国際空港連絡道路を含むルートで輸送力の高い中型バスによる安定走行の検証を行うほか、モリコロパーク(愛・地球博記念公園、長久手市)では、ジブリパークの各エリアを結ぶ園内バス東ルートにおいて、歩車混在空間における運行の検証を行い、自動運転の実装に向けた取組を加速します。
1. 定期運行の概要
(1)運行ルート
STATION Ai(名古屋市昭和区鶴舞)と名古屋駅付近を結ぶ若宮大通を中心としたルート(公道)
(2)開始時期
2024年10月
(3)特徴
〇交通量の多い名古屋市中心部において、先端モビリティによる定期運行の実施
- 市街地の複雑な道路環境における円滑な走行
- 定期運行を通じた自動運転に対する社会的受容性の醸成
〇ロボットタクシー※1の県内展開に向けた課題の抽出及び対応策の検証
- 将来の車内無人を想定したオペレーションの検証
- 先端モビリティを利用したサービスに対する乗客ニーズの把握
(4)その他
- 運転席は、有人で運行する。
- 実証内容は、愛知県警察や施設管理者等との調整を経て決定し、改めて発表する。
2. 実証実験の概要
以下の2地域(常滑市、長久手市)において実施
モデル類型※2 |
ショーケース※3 |
集客施設 |
実証地域等
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常滑市 |
長久手市 |
・常滑市りんくうエリア ・イオンモール常滑~中部国際空港
(中部国際空港連絡道路含む)
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・モリコロパーク(愛・地球博記念公園)
園内バス東ルート
(ジブリパークの各エリアを結ぶルート)
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公道 |
閉鎖空間 |
テーマ
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○コミュニティバスをイメージした自動運転サービスの検証
○中型バス車両による高速道路の走行検証 |
〇多数の歩行者が行き交う場所での歩車共存の検証 |
特徴 |
○りんくうエリアにおける一般客向け定期運行
- 常滑市が運行するコミュニティバスと同等のサービス提供が可能かを検証
- 夜間及び雨天時の走行の検証
○自動車専用道路における輸送力の高い中型バスによる安定走行
- イベント時の輸送を想定した立席や夜間走行の検証
- 強い横風やETCゲートに対する走行制御の検証
|
○歩車混在空間における安全走行
- 歩行者が多数存在する環境下での自動運転率及び安全性確保の検証
○往路車両・復路車両との連携走行
- ルート上の限られた地点のみ他のバス車両とのすれ違いが可能であるため、往路車両/復路車両間の正確なオペレーションと近接走行の検証
- 将来の無人走行を見据えた乗客の不安低減を目的とする車内と遠隔監視室の双方向コミュニケーションの検証
|
- 最終的な実証実験ルートや実施時期は、愛知県警察、施設管理者等との調整を経て決定し、改めて発表する。
- 今後の状況により、実証実験の内容について変更の可能性あり。
- 2地域とも運転席は有人で運行する。
3. 事業実施体制(全12社が参加)
(1)定期運行
株式会社NTTドコモに事業委託
同社を幹事会社とする企業グループで事業実施【3社】
参加予定企業名
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主な役割
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株式会社NTTドコモ(幹事)
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事業統括、車両調達等
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May Mobility Japan(メイ モビリティ ジャパン)合同会社※4
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自動運転車両の提供、遠隔管制システム※5の提供
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名鉄バス株式会社
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交通事業者としての実証支援
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(2)実証実験
ア ショーケース
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社に事業委託
同社を幹事会社とする企業グループで事業実施【9社】
参加予定企業名
|
主な役割
|
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 (幹事)
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事業統括、ネットワークソリューションの提供、車両調達等
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先進モビリティ株式会社 |
自動運転車両の提供、走行調律作業の実施等 |
アイサンテクノロジー株式会社 |
自動運転車両の提供、3Dマップの作成 |
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株式会社ティアフォー
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遠隔管制システムの提供、技術支援等 |
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損害保険ジャパン株式会社 |
リスクアセスメント等 |
名鉄バス株式会社
|
遠隔管制者、交通事業者としての運行支援等
|
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知多乗合株式会社 |
交通事業者としての運行支援等 |
NTTテクノクロス株式会社
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車両状態伝送システムの提供等
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株式会社ソリトンシステムズ
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車載カメラからの映像伝送システムの提供等
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イ 集客施設
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社に事業委託
同社を幹事会社とする企業グループで事業実施【6社】
参加予定企業名
|
主な役割
|
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 (幹事)
|
事業統括、ネットワークソリューションの提供、車両調達等
|
アイサンテクノロジー株式会社
|
自動運転車両の提供、3Dマップの作成
|
|
株式会社ティアフォー
|
遠隔管制システムの提供、技術支援等
|
損害保険ジャパン株式会社
|
リスクアセスメント等
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株式会社東海理化
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遠隔監視システムの提供、乗客安全支援システムの提供等
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名鉄バス株式会社 |
遠隔管制者、交通事業者としての運行支援等 |
(3)ビジネスモデル調査
PwCコンサルティング合同会社に事業委託
各ルートにおける調査として、(1)安全性・リスクの分析、(2)事業性の分析、(3)社会的受容性の分析、(4)法的課題の分析、(5)各地域の実装主体の特性に応じたビジネススキームの具現化、(6)実装に向けたチーム内調整、(7)実装までのロードマップ作成等を行う。
- 今後の状況により、実施体制について変更の可能性あり。
3. 車両
以下の車両を使用する。
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地域等 |
車両
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イメージ
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説明
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定期運行 |
名古屋駅付近~STATION Ai |
ミニバン (1台)
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●ミニバン「シエナ(トヨタ自動車)」をベースとした車両 ●自動運転車両の提供
・May Mobility Japan ●自動運転システムの特徴
・3Dマップ方式※6
・MPDM方式※7
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ショーケース
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りんくうエリア |
小型バス車両 (1台)
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●小型バス「Minibus(ティアフォー)」 ●自動運転車両の提供
・アイサンテクノロジー ●自動運転システムの特徴
・3Dマップ方式
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イオンモール常滑~中部国際空港
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中型バス車両 (1台)
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●中型バス「エルガミオ(いすゞ)」をベースとした車両 ●自動運転車両の提供
・先進モビリティ ●自動運転システムの特徴
・3Dマップ方式
・GNSS方式※8
・磁気マーカシステム「GMPS」※9
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集客施設
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モリコロパーク |
大型バス車両 (1台)
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●大型バス「エルガ(いすゞ)」をベースとした車両 ●自動運転車両の提供
・アイサンテクノロジー ●自動運転システムの特徴
・3Dマップ方式
・GNSS方式
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用語説明・補足
※1 |
ロボットタクシー |
大規模かつ複雑な交通環境で走行可能な無人自動運転タクシー。 |
※2 |
モデル類型
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社会実装が見込まれる地域を類型化し、モデルとして県で設定したもの。
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※3
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ショーケース
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最新技術を一般の方等に対して紹介、説明する機会とするもの。
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※4 |
May Mobility Japan(メイ モビリティ ジャパン)合同会社 |
北米を中心に35万回以上の自動運転走行の実績を持つ米国テクノロジー企業であるMay Mobility社の日本法人。
May Mobility社は NTT、トヨタ自動車、東京海上HD、豊田通商等と提携。 |
※5 |
遠隔管制システム
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自動運転車両の監視や制御を車両の外から遠隔で行うシステム。
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※6 |
3Dマップ方式
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自動運転車両の走行経路の設定に用いられる3Dの地図により、自己位置の推定を行う方式。
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※7 |
MPDM方式 |
Multi Policy Decision Making(マルチ ポリシー ディシジョン メイキング)の略で、他車・歩行者などの周りの環境をリアルタイムにシミュレーションすることで行動予測及び危険予知を行う方式。 |
※8 |
GNSS方式
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Global Navigation Satellite System(グローバル ナビゲーション サテライト システム)の略で、人工衛星の信号を用いて自己位置などの測位を行う方式。
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※9 |
磁気マーカシステム「GMPS」
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道路に敷設された磁気を発するマーカ(磁気マーカ)を、車両に取り付けられた磁気センサーモジュールで読み取り、車両の自己位置を正確に特定する方式。
「GMPS(Global Magnetic Positioning System(グローバル マグネティック ポジショニング システム))」は、愛知製鋼株式会社の登録商標。
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このページに関する問合せ先
愛知県経済産業局産業部産業振興課次世代産業室
デジタル戦略調整グループ
電話:052-954-6136
メール:jisedai@pref.aichi.lg.jp
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