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中部国際空港島及び周辺地域において自動運転の実証実験を実施します

2024/08/16  愛知県  

中部国際空港島及び周辺地域において自動運転の実証実験を実施します

ページID:5060816 掲載日:2024年8月16日更新 印刷ページ表示

中部国際空港島及び周辺地域において自動運転の実証実験を実施します

愛知県は、2016年度から自動運転の実証実験を積み重ね、自動運転の社会実装に向け、技術の向上、ビジネスモデルの構築や社会的受容性醸成のための取組を進めてきました。

本年度も、社会実装に向けた取組を深化させるため、中部国際空港島及び周辺地域において、2つのルートを設定し、「コミュニティバスをイメージした自動運転サービスの検証」と「中型バス車両による高速道路の走行検証」をテーマとした実証実験を行います(2024年6月10日発表済み。)。

2ルートのうち、市街地周遊ルートでは、小型EVバスを用いて常滑市のコミュニティバスと同等のスムーズなサービス提供や夜間・雨天時の走行が可能かを検証します。

また、コンベンションルートでは、イベント時の対岸部への輸送を想定し、中型バス車両を用いて高速走行時の安定走行や立席輸送・夜間走行を検証します。
なお、中型バス車両による高速道路での自動運転走行は全国初です。
得られた検証結果は、県内市町村や交通事業者に共有し、今後の自動運転技術の実装につなげていきます。

1 実施日程

(1)市街地周遊ルート

2024年8月19日(月曜日)から8月31日(土曜日)までの水曜日を除く計11日間
(なお、9月1日(日曜日)から9月6日(金曜日)まで(水曜日を除く)は常滑市が実施。)

(2)コンベンションルート

​ 2024年9月12日(木曜日)から9月14日(土曜日)までの計3日間
※9月7日(土曜日)に知事・常滑市長及び報道関係者の試乗があります。

2 一般の方の試乗について

事前予約は不要、料金は無料で試乗できます。
希望される方は、時刻表を御確認の上、各停留所から御試乗ください。

(注)当日の天候や運行状況により変更となる可能性があります。

(1)市街地周遊ルート

【印刷用】市街地周遊ルートチラシ [PDFファイル/329KB]

(2)コンベンションルート

【印刷用】コンベンションルートチラシ [PDFファイル/511KB]

停留所

(1)市街地周遊ルート

・常滑駅(5番のりば)

・ボートレースとこなめ(常滑市コミュニティバス「グルーン」と共用)

・イオンモール常滑(常滑市コミュニティバス「グルーン」と共用)

・りんくう常滑駅(駅前ロータリー)

・ウィンボとこなめ(常滑市コミュニティバス「グルーン」と共用)

(2)コンベンションルート

・イオンモール常滑(招き猫「お多福」前)

・空港島ホテルエリア(フォーポイントバイシェラトン名古屋 中部国際空港、東横イン、コンフォートホテル)

・愛知県国際展示場(正面玄関前)

・中部国際空港(アクセスプラザ9番)

3 ルート

(1)市街地周遊ルート

常滑駅 → ボートレースとこなめ → イオンモール常滑 → りんくう常滑駅 → ウィンボとこなめ → 常滑駅

(2)コンベンションルート

イオンモール常滑 → 空港島ホテルエリア → 愛知県国際展示場 → 中部国際空港 → イオンモール常滑

※各ルート、どの停留所からでも自由に乗降できます。

4 使用車両

使用車両
ルート 車両 試乗定員/便 特徴
市街地周遊ルート

小型EVバス車両
minibus(ティアフォー)

最大
13人

・自動運転システムの特徴
ー3Dマップ方式(※1)

・自動運転車両の提供
―アイサンテクノロジー

コンベンションルート

中型バス車両
エルガミオ(いすゞ)

最大
35人
(立席含む)

・自動運転システムの特徴
ー3Dマップ方式
ーGNSS(※2)方式

ー磁気マーカシステム「GMPS」(※3)

・自動運転車両の提供
ー先進モビリティ

5 実証実験の内容

(1)市街地周遊ルート

テーマ:コミュニティバスをイメージした自動運転サービスの検証

11日間にわたり地元コミュニティバスを想定したダイヤで走行し、自動走行技術を検証する実証実験を行います。

1)交差点右左折の自動制御

交差点において車両に搭載したセンサーや障害物認識用のカメラを用いて対向車や歩行者を検知し、ドライバーが介入することなく安全に右左折できることを検証します。​

2)横断歩道の歩行者検知

車両に搭載したカメラで取得した映像を高精度に画像解析し、横断歩道付近の歩行者の有無を自律的に判断します。検知した歩行者に対して、適切に減速・停止することを確認します。

3)夜間や雨天時などでの走行

夜間や雨天時の走行はカメラ認識精度やセンシング精度が低下するため、昼間の走行に比べて信号や障害物の検知が困難となります。本検証において夜間及び雨天時の自動走行における課題の洗い出しを行います。

(2)コンベンションルート

テーマ:中型バス車両による高速道路の走行検証

強い横風やETCゲートに対する走行制御を検証し、イベント時の輸送を想定した立席や夜間の走行ができるか確認する実証実験を行います。

1)中型バス車両による高速道路の走行検証

本実証実験で走行する中部国際空港連絡道路(高速道路)は、強い横風や雨等の天候の影響を受けるため、高度な自動走行技術が求められます。
そこで、GNSSと3Dマップ方式に加え、中部国際空港連絡道路の一部に埋設した磁気マーカを活用し、自己位置推定技術の冗長化を図り、安定走行の実現を目指します。
なお、中型バス車両による高速道路での自動運転走行は全国初の取組です。

2)立席乗車や夜間での走行検証

将来的な立席での乗車を目指した安定的な車両制御の検証を行うとともに、信号や障害物の検知が難しい夜間の自動走行における課題の洗い出しを行います。

【共通:双方向コミュニケーションの実証】

将来の無人走行を見据え、車内における乗客の不安軽減を図るため、乗客と車外の遠隔管制者が相互にコミュニケーションを取る手段を検証し、技術面・オペレーション面の課題の洗い出しを行います。

<参考>

用語説明・補足

用語説明・補足
※1 3Dマップ方式 自動運転車両の走行経路の設定に用いられる3Dの地図により、自己位置の推定を行う方式。
※2 GNSS Global(グローバル) Navigation(ナビゲーション) Satellite(サテライト) System(システム)の略で、人工衛星の信号を用いて自己位置などの測位を行う技術。

※3 磁気マーカシシステム「GMPS」

道路に敷設された磁気を発するマーカ(磁気マーカ)を、車両に取り付けられた磁気センサーモジュールで読み取り、車両の自己位置を正確に特定する方式。

「GMPS(Global(グローバル) Magnetic(マグネティック) Positioning(ポジショニング) System(システム))」は、愛知製鋼株式会社の登録商標。

事業実施

エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社を幹事会とする共同体で事業実施(9社)

企業名 主な役割
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(幹事) 事務統括、ネットワークソリューションの提供、車両の調達等
先進モビリティ株式会社 自動運転車両の提供、走行調律作業の実施等
アイサンテクノロジー株式会社 自動運転車両の提供、3Dマップの作製
株式会社ティアフォー 遠隔管制システムの提供、技術支援等
損保ジャパン株式会社 リスクアセスメント等
名鉄バス株式会社 遠隔管制者、交通事業者としての運行支援等
知多乗合株式会社 交通事業者としての運行支援等
NTTテクノクロス株式会社 車両状態伝送システムの提供等
株式会社ソリトンシステムズ 車載カメラからの映像伝送システムの提供等

常滑市事業について

https://www.city.tokoname.aichi.jp/kurashi/1006388/1007426/1007764.html

このページに関する問合せ先

愛知県経済産業局産業部産業振興課次世代産業室
デジタル戦略調整グループ
電話:052-954-6136
メール:jisedai@pref.aichi.lg.jp

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