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MK-6070に関するMerck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAとのグローバル開発及び販売提携のお知らせ

2024/08/07  第一三共 株式会社 

2024年8月7日

第一三共株式会社

MK-6070に関するMerck & Co., Inc., Rahway, NJ, USAとのグローバル開発及び販売提携のお知らせ

第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、Merck&Co.,Inc.,Rahway,NJ,USA(北米以外ではMSD)が開発中のMK-6070(DLL3*1を標的とした三重特異性のT細胞エンゲージャー、以下「本剤」)を、同社とのDXdADC3製品(HER3-DXd、I-DXd、DS-6000)の全世界における開発及び商業化契約(以下、「原契約」)に追加しましたので、お知らせいたします。

両社は、全世界(Merck&Co.,Inc.,Rahway,NJ,USAが独占的権利を有する日本は除く)において、本剤を共同で開発し、商業化します。本剤の製造及び供給は、Merck&Co.,Inc.,Rahway,NJ,USAが担います。

本剤は、複数の進行がん患者を対象とした単剤療法や、小細胞肺がん患者を対象としたアテゾリズマブ(免疫チェックポイント阻害剤)との併用療法において、第1/2相臨床試験を実施中です。また、米国食品医薬品局(FDA)より小細胞肺がんの治療を対象としてオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)指定*2を受けています。Merck&Co.,Inc.,Rahway,NJ,USAは、HarpoonTherapeutics社の買収を通じて本剤を獲得しました。

両社は、今後、特定の小細胞肺がんを対象に本剤とI-DXdの併用療法を評価し、他剤との併用療法も検討する予定です。

本契約の下、当社は契約時一時金として170百万米ドルを現金で支払い、Merck&Co.,Inc.,Rahway,NJ,USAは原契約に付随する交換製品(Quid)関連の義務を履行します。本剤の全世界における利益と開発・販促費等は、両社で折半しますが、Merck&Co.,Inc.,Rahway,NJ,USAが独占的権利を有する日本においては、当社は売上に応じたロイヤルティを受け取ります。なお、本剤とI-DXdとの併用療法に係る開発費については、原契約における開発費負担の枠*3の中で取り扱われます。また、本剤の売上収益は、概ね全世界でMerck&Co.,Inc.,Rahway,NJ,USAが計上します。

本提携は、世界中のがん患者さんの標準治療を変革するという当社の戦略をサポートするものであり、Merck&Co.,Inc.,Rahway,NJ,USAとすでに提携しているI-DXd等のDXdADC3製品とのシナジー効果も期待しております。

以上

*1DLL3とは、小細胞肺がんや神経内分泌腫瘍(メラノーマ、小細胞膀胱がん、前立腺がん等)に高発現しているタンパク質の一種です。
*2FDAのオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)指定とは、米国における患者数20万人未満の希少疾病に対する治療、診断または予防を目的とした医薬品を対象として指定される制度です。
*3原契約において、I-DXdの将来的な開発費は20億米ドルまでMerck&Co.,Inc.,Rahway,NJ,USAが75%を負担します。

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