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最終更新時刻:17時11分

Gartner、デジタル・ワークプレースの成熟度が高い企業ほど、ビジネス成果を達成しているとの見解を発表―多くの企業はレベル2の段階

2024/08/20  ガートナージャパン 株式会社 

2024年8月20日

Gartner、デジタル・ワークプレースの成熟度が高い企業ほど、ビジネス成果を達成しているとの見解を発表―多くの企業はレベル2の段階

「ガートナー デジタル・ワークプレース サミット」(8月27~28日) において、アナリストが未来の働き方に向けて押さえておくべき最新トレンドや指針を解説

ガートナージャパン株式会社 (本社:東京都港区、以下Gartner) は、デジタル・ワークプレースの成熟度が高い企業ほど、ビジネス成果を達成しているとの見解を発表しました。

デジタル・ワークプレースの変革を担うリーダーはビジネス目標が変化する中で、投資/イニシアティブの優先順位付けに苦慮しています。デジタル・ワークプレース関連の検討すべきテクノロジ、管理ツール、および戦略の急増にも直面しています。さらに、デジタル・ワークプレースに対する経営陣やITリーダーからの期待は、投資額と優先順位の割に、過大になりがちです。

ディレクター アナリストの針生 恵理は、次のように述べています。「企業には、従業員の働き方や働く環境を良くすることで、人が集まる魅力的な組織となることが不可欠です。従業員の生産性やエンゲージメントを高めるには、デジタル従業員エクスペリエンス (DEX) の向上が必要であり、企業におけるデジタル・ワークプレース変革への取り組みの重要性が増していることを意味します」

デジタル・ワークプレースの目標には以下の3つが挙げられます。

・デジタル・ワークプレース・インフラストラクチャの近代化:ITのライフサイクルや変化に後れを取ることなく、ビジネスを継続する。オペレーションとの整合性と改善を行う (例:アクセス/モビリティ/使いやすさ/新しいワーク環境への移行)。
・新しい働き方:従業員がテクノロジを利用し、より多くの仕事を行い、ビジネスで効果を出せるように支援し強化する。新しい働き方をサポートする (例:フュージョン・チーム、ビジネスへのアジャイル手法の適用、デジタルの試行)。
・ビジネス変革の促進:変革を促進し、ビジネス部門と協力してテクノロジ・ソリューションを共同で開発する (例:新規市場への参入、新しいデジタル・プロダクト、デリバリの民主化)。

企業は上記のデジタル・ワークプレースの目標に沿って、自社のデジタル・ワークプレースへの投資と取り組みに優先順位を付けて成熟度を高めることが重要です。Gartnerは、デジタル・ワークプレースの成熟度レベルを以下の5段階で定義しています (図1参照)。

図1. デジタル・ワークプレースの成熟度レベル

出典:Gartner (2024年8月)

レベル1.受動型 (処理的):テクノロジ導入やビジネス・プロセスの処理を重視し、バックログの回避に注力する。コアとなるミッションや価値提案はない。
レベル2.適応型 (サービス化):一貫性があり定量化も可能となり、基本的なプロセス改善がサービスに付随する。従業員にはサービス停止など主要事項を伝えるだけの一方向コミュニケーションのみである。可視性と計画性は改善し、オペレーションの適合性と効率が促進される。
レベル3.支援型 (オペレーショナル・エクセレンス):テクノロジの管理およびプロセスは当たり前になる。DEXを優先する。従業員支援によって、新しい働き方と双方向の従業員エンゲージメントを促進する。
レベル4.加速型 (エクスペリエンス/価値/パートナーシップ):DEXとビジネス価値への方向転換が完了する。ビジネス部門間のパートナーシップと経営陣が、デジタル活用力を強化し、デジタル・ワークプレース・イニシアティブの拡大に資金と支援を提供する。
レベル5.変革型 (デジタル・ビジネスの価値とリーダーシップの推進):フュージョン・チームにおいて、ビジネス・テクノロジストと協力し、変革とイノベーションを推進する。影響は、組織的連携と個人/チームの成長にまで拡大する。

デジタル・ワークプレース成熟度では、以下の7項目における成熟度を評価します。

・デジタル・ワークプレースの戦略的価値
・デジタル・ワークプレースに対する組織のコミットメント
・組織体系 (デジタル・ワークプレース・チームの指揮命令系統)
・デジタル・ワークプレースにおける機能と役割
・デジタル・ワークプレース・テクノロジの管理ツール
・メトリクスと測定
・デジタル・ワークプレースの成果

バイス プレジデント アナリストのダン ウィルソン (Dan Wilson) は次のように述べています。「現在、多くの企業がレベル1~2の段階にいますが、デジタル・ワークプレース成熟度が高い組織ほど、新たなテクノロジにより進化するツールや戦略を、ビジネスの成功に活かすことができます。企業はアセスメント・ツールを活用して現状のデジタル・ワークプレース成熟度を評価し、自社の投資に対するギャップの特定、優先順位付け、計画の策定を行う必要があります。企業の成長には、未来の働き方に向けて直面する課題解決に取り組み、デジタル・ワークプレース成熟度を高めることが重要です」

Gartnerのサービスをご利用のお客様は、アセスメント・ツール「デジタル・ワークプレース成熟度評価ツール」を使って、デジタル・ワークプレースの変革を担うリーダーが注力すべき課題を理解し、自社の現状と改善点を確認することができます。デジタル・ワークプレース成熟度モデルについては、リサーチノート「デジタル・ワークプレースの進化の道しるべとなる成熟度モデルとは」で詳細をご覧いただけます。
日本で提供しているサービスについては、こちらよりご参照ください。https://www.gartner.co.jp/ja/products

日本のITエグゼクティブ向けのニュースや最新情報は、GartnerのXFacebookでも案内しています。最新のプレスリリースや記事、ウェビナー情報については、ニュースルームよりご参照ください。

ガートナー デジタル・ワークプレース サミットについて

Gartnerは来る8月27~28日に、ガートナー デジタル・ワークプレース サミットを八芳園本館にて開催します。本サミットは、「今ここにある未来の働き方」をテーマに、これからの企業の命運を左右するワークスタイルやワークプレースについて、CIOやデジタル・ワークプレースの責任者およびリーダーが組織内で真のインパクトをもたらすために必要なインサイト、戦略、フレームワークを解説します。
本サミットでは、デジタル・ワークプレース成熟度に関連する講演も予定しています。なお、本サミットの登録者は、デジタル・ワークプレース成熟度評価サーベイを実施して、自社の評価レポートを受け取ることができます。
コンファレンスのニュースと最新情報は、Xでご覧いただけます (#GartnerDW)。

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