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最終更新時刻:17時11分

Gartner、「日本におけるデジタル・ワークプレース・イノベーションのハイプ・サイクル:2024年」を発表

2024/08/21  ガートナージャパン 株式会社 

2024年8月21日

Gartner、「日本におけるデジタル・ワークプレース・イノベーションのハイプ・サイクル:2024年」を発表

「ガートナー デジタル・ワークプレース サミット」(8月27~28日) において、アナリストが未来の働き方に向けて押さえておくべき最新トレンドや指針を解説

ガートナージャパン株式会社 (本社:東京都港区、以下Gartner) は、 「日本におけるデジタル・ワークプレース・イノベーションのハイプ・サイクル:2024年」を発表しました。

デジタル・ワークプレースとは、いつでもどこでも柔軟に働き、テクノロジや適切なアプローチで仕事の質や生産性、俊敏性を高めるデジタルな仕事空間を指します。単なるデジタル化とは異なり、人や組織の在り方も含めた企業の成長や革新戦略の一環として実現されます。

多くの企業では、日常的なハイブリッド・ワークを受け入れつつ、さらに進んだ未来の働き方を再考する機会が到来しています。ディレクター アナリストの針生 恵理は、次のように述べています。「かつてない時代変化の中、企業はデジタル・テクノロジを戦略に組み込み、自社の働く場、すなわちワークプレースを短・中・長期的な視点で進化させる必要があります。生成AIやさまざまなテクノロジには人の働き方を大きく変える可能性があります。企業はテクノロジを駆使して、ワークスタイルを時代に合うものへ変化させ、さらなる成長や持続可能性を目指すことが求められます」

本ハイプ・サイクルでは、働き方を広く捉え、デジタルを前提にした「より良い」ワークプレース実現に重要となる革新的なテクノロジやトレンドを、1) ワークプレース・インフラストラクチャの近代化、2) 人や組織の在り方、3) 人材育成、新たな働き方を支えるもの、4) 新興技術、DX関連の観点から取り上げています (図1参照)。

図1. 日本におけるデジタル・ワークプレース・イノベーションのハイプ・サイクル:2024年

出典:Gartner (2024年8月)

2024年版に追加したテクノロジの中では、エモーションAIが「過度な期待」のピーク期に位置付けられています。エモーションAIはユーザーの感情状態を分析する革新的なテクノロジです。バイス プレジデント アナリストの池田 武史は次のように述べています。「コンピュータが人の気分に合わせて特定のアクションを取ることが可能となり、人と人あるいは人とマシンのコミュニケーションを促進する可能性があります」

本ハイプ・サイクルで新たに追加したAIリテラシーにも注目すべきです。AIリテラシーには、単にAIを使いこなすためだけの能力ではなく、AIのネガティブ・インパクトやリスクなどの知識や理解、AIの実行能力も含まれます。ディスティングイッシュト バイス プレジデント アナリストの亦賀 忠明は次のように述べています。「AIリテラシーは、AIとの共生が当たり前となる時代において、新たなビジネス価値の創造や産業革命クラスの変化への対応に不可欠です。企業は従業員のAIリテラシーを高める取り組みを進める必要があります」

針生は次のように述べています。「魅力的な企業へと進化させるためには、デジタル・ワークプレースを変革するテクノロジとそれを活用する従業員のスキルが重要な鍵となります。企業は自社における未来の働き方を展望し、柔軟なワークスタイルを実現し、革新的なテクノロジを取り入れながら、従業員エクスペリエンスを向上させるソリューションに焦点を当ててロードマップを作成する必要があります。人中心のデジタル・ワークプレース環境への転換を加速させることが重要です」

Gartnerのハイプ・サイクルは、イノベーションが過度にもてはやされる期間を経て幻滅期を迎え、最終的には市場や分野でその重要性や役割が理解されるという段階を踏まえて進化する共通のパターンを描いたものです。イノベーションの成熟度と採用度、それらが実際のビジネス問題の解決や新たな機会の活用にどのように関連するかを図示しています。個々のイノベーションの中には、特定のテクノロジもあれば、方法論と戦略、運用と利用のモデル、管理技法と標準、コンピテンシ、機能などの広義なトレンドや概念もあります。Gartnerは、企業が1,500を超えるイノベーションの成熟度と可能性を追跡できるよう、毎年、さまざまな領域で100以上ものハイプ・サイクルを発行しています。

Gartnerのサービスをご利用のお客様は、リサーチノート「日本におけるデジタル・ワークプレース・イノベーションのハイプ・サイクル:2024年」で詳細をご覧いただけます。デジタル・ワークプレース関連では、本ハイプ・サイクル以外にも「日本におけるデジタル・ワークプレースと従業員エンゲージメントのハイプ・サイクル:2024年」を発行しています。
日本で提供しているサービスについては、こちらよりご参照ください。https://www.gartner.co.jp/ja/products

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ガートナー デジタル・ワークプレース サミットについて

Gartnerは来る8月27~28日に、ガートナー デジタル・ワークプレース サミットを八芳園本館にて開催します。本サミットは、「今ここにある未来の働き方」をテーマに、これからの企業の命運を左右するワークスタイルやワークプレースについて、CIOやデジタル・ワークプレースの責任者およびリーダーが組織内で真のインパクトをもたらすために必要なインサイト、戦略、フレームワークを解説します。コンファレンスのニュースと最新情報は、Xでご覧いただけます (#GartnerDW)。

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