6月にハイパースケーラー向け「OS4x」を開設、9月に企業向けの都心型データセンター「TY15」を開設予定。生成AI需要に伴うデータ活用の積極投資に両面で対応
グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業である
エクイニクス(Nasdaq:EQIX、日本法人代表取締役社長 小川 久仁子、以下「エクイニクス」)は本日、ハイパースケーラー向けxScale(TM)データセンター「OS4x」を開設したことをお知らせします。大手クラウドサービスプロバイダ(以下、ハイパースケーラー)のクラウド事業拡大にともなう「高性能、セキュリティ、耐障害性、ローカルデータレジリエンシー」などの戦略的アプローチに対して、大阪エリアにおける対応能力を拡大します。
OS4xは、ハイパースケーラー特有の「大規模、ラックあたりの高い電力密度、高いカスタマイズ性、堅牢」という運用ニーズに応える設計になっています。高効率チラーの搭載によって各データホールにパイプを配管しているため、ダイレクトチップ方式やリアドア熱交換機などの液体冷却にも柔軟に対応でき、高電力を必要とするAI需要への対応を可能にします。
生成AIの大規模言語モデルのトレーニングや実装、国内でデータを管理するデータ主権の機運の高まりなど、データを取り巻く外部環境が急速に変化しています。こうした背景から、ハイパースケーラーによるデータセンターへの需要は急拡大しておりエクイニクスは今後も、xScaleデータセンターのグローバル構築を拡大しハイパースケーラーへの支援を強化していきます。
発表の主なポイント
- OS4xは、大阪府箕面市に建設されたOS2xに隣接しており、4,926平方メートルのデータホールスペースで合計14.4MWのIT電力を供給します。
- OS4xは隣接したOS2xと連結された一体の基礎免振構造として、すべり支承とオイルダンパーによる免振装置を併用することで地震の揺れを低減し、データセンターとして万全の耐震性能を提供します。
- OS4xは、エクイニクスの「Future First」戦略に基づき、さまざまな新しい技術を実装することで、環境に配慮したデータセンターを実現しています。特に、データセンターの最重要設備であるUPS(無停電電源装置)に大容量UPSを採用することで、建築資材を削減し環境への負荷低減を図っています。また、オイルフリーの高効率チラー(冷却水循環装置)を導入し、データセンター電力負荷の削減に取り組んでいます。
- エクイニクスが毎年発表している最新の年次市場調査「グローバル インターコネクション インデックス」(Global Interconnection Index)の2024年版は、大阪エリアのインターコネクション帯域が2022年から2026年で年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)39%で推移すると予測しています。
- エクイニクスは、東京のTY12xおよびTY13x、大阪のOS2xなどを含めてこれまで世界に17のxScaleデータセンターを開設しています。さらに2024年中には、新たに7のxScaleデータセンターが開設する予定です。
- OS4xは、世界的な機関投資家とのジョイント ベンチャーによって開設されました。
IDC Japan株式会社 Software & Services リサーチマネージャー 伊藤 未明氏のコメント
「国内ハイパースケールデータセンターの需要量は、2045年末時点におけるハイパースケールデータセンターの需要量は、2023年における国内キャパシティの約4倍に達する可能性があることがわかりました。これまでのクラウドサービス需要拡大に加えて、AI機能をクラウドサービスで利用することが拡大しており、AIサーバーをハイパースケールデータセンター内に配備する例が増えています。結果として、ハイパースケールデータセンターに対する需要は増加しており、これに対応するためにデータセンター事業者や不動産事業者が、建物と設備を建設して必要なキャパシティの供給量を増加させています」
エクイニクス日本法人 代表取締役社長 小川 久仁子のコメント
「ハイパースケーラー各社様のニーズに合わせた環境とサービスを提供し、大阪エリアで新しいイノベーションの創生をサポートできることを嬉しく思います。また、AI需要に対するビジネスの拡充を日本においてもタイムリーにご支援することで社会のデジタル構想を下支えし、間接的に企業のデジタルビジネスが加速化すると確信しております。今後とも、ハイパースケーラー各社様の戦略をご支援すべくxScaleデータセンターの拡大を加速してまいります」
エクイニクスについて
エクイニクス(Nasdaq:EQIX)は、グローバルなデジタルインフラストラクチャ企業です。先進的な企業や組織であるデジタルリーダーは自社の成功に向けて、信頼できるプラットフォームとしてエクイニクスを選定し、基盤となるインフラストラクチャをソフトウエアレベルのスピードで集約し、相互接続しています。エクイニクスは、お客様が競争優位性を向上させる上で必要とする適切な場所、パートナー、可能性のすべてにアクセスできるよう支援します。エクイニクスの利用により、ワールドクラスの体験に加え、俊敏な拡張、デジタルサービスの迅速な立ち上げと共に、サステナビリティの目標をサポートすることで、ビジネス価値の増大が可能になります。
Forward Looking Statements
This press release contains forward-looking statements that involve risks and uncertainties. Actual results may differ materially from expectations discussed in such forward-looking statements. Factors that might cause such differences include, but are not limited to, risks to our business and operating results related to the current inflationary environment; foreign currency exchange rate fluctuations; increased costs to procure power and the general volatility in the global energy market; the challenges of acquiring, operating and constructing IBX and xScale(R) data centers and developing, deploying and delivering Equinix products and solutions; unanticipated costs or difficulties relating to the integration of companies we have acquired or will acquire into Equinix; a failure to receive significant revenues from customers in recently built out or acquired data centers; failure to complete any financing arrangements contemplated from time to time; competition from existing and new competitors; the ability to generate sufficient cash flow or otherwise obtain funds to repay new or outstanding indebtedness; the loss or decline in business from our key customers; risks related to our taxation as a REIT and other risks described from time to time in Equinix filings with the Securities and Exchange Commission. In particular, see recent and upcoming Equinix quarterly and annual reports filed with the Securities and Exchange Commission, copies of which are available upon request from Equinix. Equinix does not assume any obligation to update the forward-looking information contained in this press release.