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最終更新時刻:17時11分

宇和海に点在する上陸困難海岸の漂着ごみ 巡回回収作戦を開始!約30トン回収

2024/07/22  公益財団法人 日本財団 

~ 7月22日(月)愛媛県・戸島でキックオフ~

 日本財団(東京都港区、会長 笹川陽平)と愛媛県(中村時広知事)は、海洋ごみ削減を目指して7月22日(月)に宇和島市にて約30トンのごみを回収しました。

 今回の取組みは瀬戸内海に面する4県で進めている包括的海洋ごみ対策プロジェクト「瀬戸内オーシャンズX」の一環として行ったものです。宇和島市沖合にある人の立ち入りが困難な海岸に漂着したごみを上陸用の特殊船を用い、愛媛県知事、宇和島市長、愛南町長、愛媛県漁業協同組合、同組合うわうみ支所の漁業関係者、日本財団会長など総勢120名で1時間弱をかけて清掃しました。
 本日の活動を皮切りに今後3年間をかけて107の重点箇所を巡回し、同様の漂着ごみを回収してまいります。中村愛媛県知事は「宝である瀬戸内海をまもるため、みんなで取り組んでいきましょう」、日本財団会長の笹川は「力を合わせて宇和海をきれいな海に戻すため今回集まった。市民の協力をいただきながら進めていきたい。」と今後についてコメントしました。
 なお、船のレンタル費用を含む本日の活動実施費用は、趣旨に賛同いただいた、ボートレース児島(岡山県)、ボートレース宮島(広島県)、ボートレースまるがめ(香川県)からの寄付金約3千万円を活用しました。

“一掃作戦”出陣式の様子




外域からの流入量・外海への流出量は検討対象外 瀬戸内4県(岡山・広島・香川・愛媛)における海洋ごみの収支

1.主 催:日本財団 共催:愛媛県
2.協 力:宇和島市、愛南町、瀬戸内オーシャンズX推進協議会、
      愛媛県漁業協同組合、同組合うわうみ支所
3.日 時:2024年7月22日(月)10:30~13:30
4.場 所:愛媛県戸島(宇和島市)



清掃活動の様子

“海洋ごみ”には、漂流ごみ、漂着ごみ、海底ごみと種類があります。2022年の愛媛県による調査では、宇和海に点在する「人の立ち入りが困難な海岸」に漂着し、ごみが滞留している地点が約560ヵ所あり、その総量は最大で軽トラック32,000台相当であるとみられています。特にごみが多いとされる107ヵ所を今回の3年間の“巡回回収作戦”の重点箇所に位置づけました。
 桟橋などがなく通常の船では上陸ができない海岸では、清掃活動の実施がほとんど行われておらず、大量のごみが溜まっているケースがあります。本日は特殊な船を傭船し、且つ船上で硬質プラスチックを破砕できる機器や発泡スチロールを圧縮する機材等を用い、回収を実施しました。なお、戸島だけでなく日振島等でも清掃を行い、総量約30トンのごみを回収しました。


■一掃作戦当日の写真・動画素材:
https://storyteller.box.com/s/9a0hwozk16cj7i9xnvzfgmrvvxpzh417
※素材をご使用される際には「提供:日本財団」とクレジットの明記をお願いいたします。

<関係者コメント(一部)>


笹川 陽平(日本財団 会長)
今回は県や市、漁業関係の皆様にも関心をお寄せいただき、力を合わせて宇和海をきれいな海に戻そうと集まった。清掃困難な場所ではあるが、特殊な船も用いることで、成果を上げようとしている。これから3年間かけて清掃を実施していくので、市民の皆様にもご協力いただき進めていきたい。






中村 時広(愛媛県 知事)
宝である瀬戸内海を守ろうと始まった瀬戸内オーシャンズXであるが、調査をしたところ、南予地域に軽トラック32,000台もの大量のごみがあるとわかった。この事実の上で、3年間で一気に回収すると同時に、発生の予防についても力を入れていきたい。みんなで一体となって取り組んでいきましょう。



■瀬戸内オーシャンズXについて
瀬戸内海に面する4県(岡山県、広島県、香川県、愛媛県)と日本財団が連携協定を締結(2020年12月)し、共同で推進している包括的海洋ごみ対策プロジェクト。外界からの海洋ごみ流入が少ない海域(閉鎖性海域)である瀬戸内海をフィールドに、1.調査研究 2.企業・地域連携 3.啓発・教育・行動 4.政策形成の4つの柱で事業を実施。


瀬戸内オーシャンズXの活動内容 4つの柱



■日本財団について
https://www.nippon-foundation.or.jp/
痛みも、希望も、未来も、共に。
日本財団は1962年、日本最大規模の財団として創立以来、人種・国境を越えて、子ども・障害者・災害・海洋・人道支援など、幅広い分野の活動をボートレースの売上金からの交付金を財源として推進しています。






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