B2BCH_ONE
B2BCH_TWO
最終更新時刻:17時11分

デザインコンペ、宇宙開発からアイドルプロデュースに至るまで!現役ビジネスパーソンがすぐに使える“プロデュース術・虎の巻”、『新版プロデューサーシップのすすめ』を発売しました

2023/07/03  合同会社 紫洲書院 

新刊『新版プロデューサーシップのすすめ』販売開始

滋賀県大津市で活動するマイクロベンチャー出版社・紫洲書院は、2023年6月7日に新刊『新版プロデューサーシップのすすめ』を紙書籍版・電子版で同時発売しました。本リリースでは、紫洲書院の出版活動と、今回の新刊のご紹介をさせていただきます。


マイクロ出版社「紫洲書院」とは



はじめまして。滋賀県大津市にて営業している合同会社 紫洲書院(しずしょいん)の代表・竹本智志と申します。紫洲書院は2018年、私が大学在学中に立ち上げたマイクロ出版社で、当初からジャンルを問わずさまざまな書籍を企画・販売してきました。2022年には「合同会社」として法人格を取得し、地元である滋賀県に本社を構え、琵琶湖のほとりでのんびりと活動しています。


弊社では、在庫をほとんど抱えず、注文ごとに印刷・製本する独自のシステムを開発し、企画・編集から発送までを一貫して手がけています。これまでに新進気鋭の建築家・竹村泰氏による建築論『地球第三の森』や、地域と世界をつなぐビジネスの事例集『グローカルビジネスのすすめ』など、少部数ながらも一風変わった書籍を世に送り出してきました。

そんな弊社がこのたび、新たな書籍をリリースいたしました。その名も、『新版プロデューサーシップのすすめ』です。

シゴトにも「編集」のマインドを



紫洲書院が行う出版というプロセスには、さまざまな人が関わっています。その中でも編集者というポジションは独特の役割を担っており、企画から販売に至るまでの多くの工程に関わる一方で、あまり目立つことはありません。関わる本の価値を最大限理解しようと努力し、その魅力を引き出すように裏方の手筈を整える。著者が「アイドル」だとすれば、編集者はその魅力を演出する「プロデューサー」のような立場です。

紫洲書院がこれまでに手がけた書籍は、いずれも私が「プロデューサー」として関わってきたものです。そんな中、2021年に発売された『グローカルビジネスのすすめ』の姉妹本として立ち上がったのが今回の企画でした。
『グローカルビジネスのすすめ』は、日本の地域産業をグローバル市場と接続する「グローカルビジネス」の事例集です。しかしそれを成功させるためには、地方産業の隠れた魅力を最大限に引き出し、消費者にプレゼンテーションすることが欠かせません。この『グローカルビジネスのすすめ』を編集する中で、地方産品の魅力を都市の人々に向けて編集する「プロデューサー」たちが、想像よりもはるかに大きな存在であることを実感しました。

私自身、出版を扱う駆け出しの編集者=プロデューサーではありますが、それは決して特殊な仕事ではなく、他分野のビジネスと本質的に同じなのかもしれません。

「縁の下の力持ち」の心構え


今回出版した『新版プロデューサーシップのすすめ』のメインテーマは「プロデューサーシップ」、すなわちチームを支える「縁の下の力持ち」に求められる心構えやテクニックです。例えば編集者の仕事内容は、関係者とコミュニケーションをとったり、スケジュールの段取りをつけたりといった調整が多くを占めます。しかし、そのような仕事が基幹となってプロジェクトを動かしているのもまた事実。

同じように多くのプロデューサーたちは、そのような「普通」の仕事が持つ推進力をよく理解しているからこそ、「普通」から一歩進んだフィールドに足を踏み入れることができるのかもしれません。

強いリーダーや注目を浴びるクリエイターでなくとも、実は裏方として、時には彼ら以上に影響を及ぼすことができる。本書では、宇宙開発からアイドルプロデュースに至るまで、さまざまな舞台で活躍する「プロデューサー」たちの実例からプロデューサーシップを紐解きます。

この『新版プロデューサーシップのすすめ』は2021年に出版した『プロデューサーシップのすすめ』をアップデートしたものです。2021年に発売した旧版は、カバーデザインが(良く言えば)「渋く」、内容も難解に感じられる文体だったことがあって、セールス面ではやや苦戦していました。

しかし、この内容は現役ビジネスパーソンたちにこそ届けるべき内容だと感じていたため、今回より多くの方々に手にとってもらいやすいよう、カバーデザインから内容までフルアップデートを行いました。またフルカラー画像を埋め込んだ Kindle 版の制作にも初挑戦し、より広い形で読者のみなさまに提供することを目指しました。

本書の導入にあたる「はじめに」は、電気通信大学客員教授の久野美和子先生と、東北大学名誉教授の原山優子先生による書き下ろしを収録、さらにJETRO ナイロビ(ケニア)局長(当時)の西川壮太郎氏と、東京和僑会元事務局長の永野剛氏による新録原稿2本も加わっています。その他の章もより読みやすく編集し、最新情報を踏まえて再構成しました。今いるシゴトの領域から新たな一歩踏み出そうとしている方に、自信を持っておすすめする一冊です。

書籍情報




タイトル:『新版 プロデューサーシップのすすめ』
発売日:2023年6月7日
刊行:紫洲書院
仕様:四六判/418ページ
ISBN:978-4909896100
定価:紙書籍版 1,980円(税込)
   電子版 1,250円(税込), Kindle unlimited にて配信中
<Amazon販売ページはこちら(電子版も購入可能)→ https://www.amazon.co.jp/dp/4909896104/
<版元・紫洲書院のECサイト「ホンノカクレガ」での販売ページはこちら(※紙版のみ)→https://www.shidzu-kakurega.com/items/75307149




目次


・はじめに ──ビジネスに活きるマインドと技術、「プロデューサーシップ」とは
 電気通信大学客員教授/内閣府地域活性化伝道師 久野美和子
 東北大学名誉教授 原山優子
・序論 プロデューサーシップを発揮するカタリストの3類型
 NPO法人ZESDA代表 桜庭大輔

■ 第1章 Inspire型 ■
・【イントロダクション】「チエ」を用いた直接型の価値提供
 NPO法人ZESDA代表 桜庭大輔
・「対話」から始めるチームプロデュース─テレビ番組制作の現場から
 NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー 小堺正記
・異分野をつなぐカタリストの条件─大学・企業を越境する研究プロデュース
 群馬大学 研究産学連携推進機構 教授 伊藤正実
・21世紀の主戦場・アフリカに種を蒔く─ ケニアで働くジェトロマンのプロデュース術
  JETRO ナイロビ(ケニア)事務所長 西川壮太郎
・IT技術を地域活性化にどう活かす? 「データシティ」福井県鯖江市の取り組み
 株式会社jig.jp 福野泰介
・コラム プロデュースするということ─個人的な経験から
 東京大学名誉教授 原島博

■ 第2章 Introduce型 ■
・【イントロダクション】「コネ」を用いた間接型の価値提供
 NPO法人ZESDA代表 桜庭大輔
・アカデミズムとビジネスの接点を創り出す─企業サイドからアプローチする産学連携
 株式会社キャンパスクリエイト代表取締役社長 安田耕平 /
 取締役・オープンイノベーション推進部 プロデューサー 須藤慎
・企業とクリエイターをつなぐ“流儀”とは? コミュニティ・プロデューサーの仕事術
 クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック所長・チーフコーディネーター 堂野智史
・プロデュースの技術は「華僑」に学べ!? 組織より「個」でつながるコミュニケーション術
 一般社団法人 東京和僑会 元事務局長 永野剛

■ 第3章 Produce型 ■
・【イントロダクション】InspireとIntroduceを総合的に駆使したエコシステム運営
 NPO法人ZESDA代表 桜庭大輔
・クリエイティブの荒野を開拓する─「富山デザイン経済圏」ができるまで
 株式会社TRUNKディレクター / 富山県美術館副館長 /富山県総合デザインセンター所長 桐山登士樹
・熱狂を生み出す「コトバ」づくり─アイドルプロデュースの現場から
 アイドルプロデューサー 伊藤公法
・キャラクタードリブンが生み出す創造性─1匹の“のら猫”がクリエイションの質を変えるまで
 株式会社ヌールエ 代表取締役社長/コンテンツプロデューサー 筒井一郎(イアン)
・10代から始める宇宙進出─「衛星設計コンテスト」が引き出した高専生のポテンシャル
 東京都立航空工業高等専門学校名誉教授(元校長) 島田一雄
・コラム 「プロデューサー」に求められること
 東京大学名誉教授 原島博
・「脱優等生」を山形から育てる─風渡る米どころに生まれた生命科学のフロンティア
 慶應義塾大学先端生命科学研究所 冨田勝教授 / 構成:伊藤正実
・非営利地域ファンドの挑戦─島根県民ファンドが示した「失敗OK」の精神
 東京工業大学名誉教授、同環境・社会理工学院特任教授 田辺孝二
・現役官僚が語る「シン・護送船団」編成法─“地デジ”世界進出のプロセスとは?
 総務省 郵政行政部企画課長 菱沼宏之
・災害復興で求められる「調整力」とは? 東日本大震災・西日本豪雨災害の事例に学ぶ
 認定NPO法人かながわ311ネットワーク代表理事 伊藤朋子
・息の長いイノベーションを導くロードマッピングの技術
 一般社団法人 OSTi代表理事 大津留榮佐久

・ 総括 プロデューサーシップとは何か
 NPO法人 ZESDA代表 桜庭大輔


著者情報



研究・イノベーション学会 プロデュース研究分科会(PSRI)
Webページ: https://zesda.jp/psri/
研究開発やイノベーションに関する経営・政策を研究し、学会として交流も行うことを目的に1985年に設立された「研究・イノベーション学会」を母体とし、「プロデューサーのあり方の研究」(プロデューサー人材の資質・スキルの解明)、「世代を超えたプロデューサー人材の知見と経験の伝授」、「協創出来る人材間のネットワーク・コミュニティの構築」を目指す任意団体。




NPO法人ZESDA
Webページ: https://zesda.jp/
2012年に20-30代のメンバーが中心となり立ち上げた、日本の技術と世界にあるニーズをつなげるプロデューサーの支援・育成を通じて日本企業のグローバル競争力の強化を目指す非営利団体。



久野美和子(くの・みわこ)
電気通信大学客員教授、内閣府地域活性化伝道師。千葉大学薬学部(微生物専攻)卒業後、民間の製薬会社を経て、経済産業省に転職。関東経済産業局では、情報、新規事業、地域産業活性化、地域政策企画等の分野で現場と政策の両軸活動を行う。その後、埼玉大学特命教授、2015年4月より現職。この間、現場の課題・ニーズや提案を政策立案・実践するために多くの方々と共創しネットワークを構築。つくばのオープンイノベーションプラットフォーム等、大学や企業・地域のイノベーション創発活動を支援。近年は経営デザインを軸として「経営士」としても活動し、明日の地域社会・産業づくりに励んでいる。共著に『人工知能と社会: 2025年の未来予想』(オーム社)。



原山優子(はらやま・ゆうこ)
東北大学名誉教授。ジュネーブ大学博士課程修了。博士(教育学・経済学)。1996年にスタンフォード大学に客員生として滞在し、シリコンバレーの現象を分析。1998年よりジュネーブ大学経済学部助教授、2002年より東北大学大学院工学研究科教授。技術経営(MOT)、イノベーション論、産学連携などを教育・研究。2010年より経済協力開発機構(OECD)の科学技術産業局次長を務め、OECDイノベーション戦略の実装に従事。2013年~2018年に総合科学技術・イノベーション会議常勤議員、2020年~2022年に理化学研究所理事。主著に『あなたは理系女子(リケジョ)? YUKO教授がつぶやく超「理系女子」論』(言視舎)など。



桜庭大輔(さくらば・だいすけ)
NPO法人ZESDA代表。東京大学法学部卒。東京大学大学院法学政治学研究科、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)、オックスフォード大学で修士号を取得。官庁勤務のかたわら2011年、グローカルビジネスをプロデュースするパラレルキャリア団体・NPO法人ZESDAを創設するなど、官業を補完する各種活動に従事。研究・イノベーション学会プロデュース研究分科会共同主査。

他の画像

関連業界