2012年にヒト幹細胞培養液を日本に初めて上市、化粧品原料として提供を続けているアンチエイジング株式会社(本社:東京都港区南青山)は、肌専用NMN誘導体の新原料『Pentide-NMN(ペンタイドNMN)』の表示名称を取得した。同原料は新規物質として特許出願中であり、表示名称も新規物質『ジヒドロナイアシンアミドリボシドアセチルトリ-t-ブチルトリプトファン』として登録された。
2012年にヒト幹細胞培養液を日本に初めて上市、化粧品原料として提供を続けているアンチエイジング株式会社は、近年サプリメントとして注目を集めているNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)を化粧品原料として最適化した『Pentide-NMN』を2 月より供給を始めているが、この度表示名称が決定した。『Pentide-NMN』の表示名称は『ジヒドロナイアシンアミドリボシドアセチルトリ-t-ブチルトリプトファン』で、既に化粧品の表示名称として登録されているニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)とは、完全に別の物質として登録されている。これにより、これまで特許があることで、化粧品に配合できなかったNMNを特許に縛られることなく使用できるようになった。
『Pentide-NMN』は、細胞内でNMNを誘導するニコチンアミド リボシドに細胞浸透性ペプチド(CPP)の構造の一部を合成したもので、従来のNMNにはない経皮吸収される機能を持っている。また、同時に水溶液中での安定性が向上しており、NMNを化粧品に配合した際のマイナス点、1.特許上の問題点2.経皮吸収性3.安定性を全て克服している。
『Pentide-NMN』を経皮吸収させ、安定化させているCPP のMotifは細胞の中に取り込まれるとタンパク質分解酵素の働きで分解され、速やかにNMN を誘導することができるようになる。そのためNAD+を増加させサーチュイン遺伝子を発現させることが確認されている。
また、『Pentide-NMN』は老化した細胞だけでなく、炎症状態にある細胞に対して、炎症性のサイトカインを抑制し、NAD+を増加させることから、通常の老化に加え、近年注目を集める“Inflammageing(炎症性老化)”に対しても非常に有効であることが示唆されている。
サーチュイン遺伝子の発現効果
炎症性サイトカイン抑制効果
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