地域の小学生にキャリア教育ワークショップを実施～ブロックを使ったタイムトラベルで創造する“未来のお仕事”～

2024/07/06　株式会社　ネオキャリア　

　人材総合サービス会社の株式会社ネオキャリア（本社：東京都新宿区、代表取締役CEO：西澤亮一、以下ネオキャリア）は、2024年6月11日にサステナブル活動の一環として、新宿区立西新宿小学校（以下西新宿小学校）が行う取り組み「プロジェクト西新宿」へ参加しました。　当日は、西新宿小学校の4年生から6年生まで11名の児童が当社オフィスへ訪問し、「未来のお仕事」をテーマに、レゴ(R)シリアスプレイ(R)メソッドと教材を活用したキャリア教育ワークショップを実施しました。「プロジェクト西新宿」は、児童が主体的に学習に取り組むことを目指し、「学ぶ」という本来の学習の意味や喜び・楽しさを児童たちに伝えたいという思いから、西新宿小学校が始めた取り組みです。いくつかある学びの場から児童が自主的に学びたい場所を選んで参加します。

ブロックを使って未来のお仕事を創造した西新宿小学校の児童の皆さんと講師を務めた当社社員

ブロックを使って未来のお仕事を創造した西新宿小学校の児童の皆さんと講師を務めた当社社員

プロジェクト西新宿参加の背景

　日本財団の『18歳意識調査「第62回 - 国や社会に対する意識（6カ国調査） -」報告書』によると、「将来の夢を持っている」と回答した人は、日本では60.1%で、他の国（アメリカ、イギリス、中国、韓国、インド）と比べて10ポイント以上低い数値となっています。また、「なりたい職業」について「特にない」と回答した割合も日本では20.3%と、他の国に比べて15ポイント以上高い割合となっています。そして、自国の将来について「良くなる」と回答した割合も15.3％と、6カ国の中で最も低い数値となりました。

　私たちはこれを重く受け止め、未来を担う子どもたちが将来の夢やなりたい職業について主体的に考えるきっかけを提供し、将来に対して期待を持ってもらいたいと考えています。そして、なりたい職業がない子どもには『仕事は自ら生み出すことができる』ということを伝えたいという思いから、レゴ(R)シリアスプレイ(R)メソッドと教材を活用したワークショップで、プロジェクト西新宿に参加しました。

出典：日本財団　18歳意識調査「第62回 -国や社会に対する意識（6カ国調査）-」報告書
https://www.nippon-foundation.or.jp/app/uploads/2024/03/new_pr_20240403_03.pdf
当日の様子

　当日は、レゴ(R)︎シリアスプレイ(R)︎メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータの資格を持つ当社社員が講師を務めました。ワークショップのテーマ「未来のお仕事」に基づき、まず児童たちは、ブロックを使ってタイムマシーンを作成するワークを行いました。創造力を発揮し、それぞれが独自のタイムマシーンを作り、アピールポイントや工夫点について発表しました。

　その後、講師から「昔はあったけれど、今はないお仕事って何だろう？」と質問が投げかけられ、児童たちは「刀鍛冶（かたなかじ）」や「武士」、「電話交換手」など、かつて重要だった仕事を積極的に挙げました。次に行われたワークでは、自分たちが作ったタイムマシーンに乗り、未来へタイムトラベルを体験し、「未来のお仕事」をブロックで組み立て、創造しました。

　児童たちが生み出した未来のお仕事には、古いロボットの分解・廃棄・再生をする『ロボット廃品・再生工場』や、『新しい医療で体の骨を再生する専門家『骨格再生師』など、ユニークなアイデアがたくさん詰まった未来のお仕事が生まれていました。参加した児童からは「楽しかった」という声が多数挙がり、盛り上がりを見せました。
夢中になってブロックを組み立てる児童とサポートする当社社員

講師を担当した社員のコメント

　今回のワークショップでは、今ないものを創造したり、正解のない問いに自分なりの答えを出すことに重きを置きました。大人になるにつれ、難しくなっていく傾向にあるからです。子供たちは自分で作ったタイムマシンに乗り、ブロックで未来の仕事を作りました。その体験を通じて「仕事は自ら創り出して良いんだ」と体感できたはずです。結果、「未来は自分の手で創ることができるんだよ」という私からのメッセージも、言葉ではなく体感として伝わったのではないかと思います。

【ネオキャリアマーケティング本部 UnistyleLabユニット部長　橋本健一】
レゴ(R)︎シリアスプレイ(R)︎メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータの資格を持つ
サステナブル推進担当コメント

　

　今回の取り組みは、地域の子どもたちに未来の仕事を考える機会を提供し、地域の大人たちとの「斜めの関係」を築く重要なステップとなりました。この活動を通じて地域全体での子育ての重要性を再認識するとともに、子どもたちが夢を描き、実現に向けた一歩を踏み出す手助けができたと考えています。未来のお仕事をテーマにすることで、子どもたちの社会課題への意識を高め、将来の解決策を考える機会を提供できました。今後も地域と連携し、子どもたちの成長と持続可能な社会の実現に向けて積極的に取り組んでまいります。

【ネオキャリア社長室サステナブル推進担当　高山功平】
子どもたちを楽しませるために、カッパに扮して『カッパのおっちゃん』の愛称でサステナブル活動に取り組む
ネオキャリアのサステナブル活動

　ネオキャリアは、本社の所在地である新宿区の地域団体を中心にさまざまなステークホルダーと協働で、地域清掃活動や各社のサステナブル活動イベントへの出展、サステナブル推進で得た知見を伝える学生向け特別授業への登壇など、地域密着型のサステナブル活動を主軸に推進してきました。また、子どもを持つ親社員とその家族が安心して仕事と家庭を両立できる環境づくりを目的とした家族イベントを定期開催したり、男性の育児休暇取得のための研修を行うなど従業員に向けた取り組みにも注力しています。

　今後も、さまざまなステークホルダーの方々と協働し、「人と本気で向き合い、未来を切り拓く。」というPURPOSEのもと、人材総合サービス会社としてできるサステナブル活動の幅を増やしてまいります。
西新宿小学校で開催した出前授業や若手社員交流会などの過去の取り組み