株式会社パラドックス(本社:東京都港区、代表取締役 鈴木 猛之)は、理念を軸とした企業ブランディングを中心に事業を展開しています。当社内の研究機関である「PARADOX創研」はこの度、これまでコンサルティング対象企業にだけ特別に提供してきた、企業のビジョン実現を加速する組織診断サーベイ「visions survey(ビジョンサーベイ)」の一般提供を10月19日より開始しました。
▲visions survey サービスページ
URL:https://prdx.co.jp/visions-survey/
本サーベイは、これまでパラドックスで理念を策定させていただいた企業を中心に70社以上(2022年 10月現在)にご導入いただいています。今回より多くのお客様にご利用いただくべく、お客様の声をもとにシステム化を進め、広く一般向けに提供させていただく運びとなりました。以下では「visions survey」の概要についてご説明させていただきます。
開発の背景
2022年、世界最大の資産運用会社ブラックロックのラリーフィンクCEOが、取引先CEOに当てた手紙で「投資基準としてパーパスを重視する」と宣言したことに象徴されるように、近年、社会において「パーパス」や「ビジョン・ミッション・バリュー(以下、MVV)」の重要性があらためて認識されています。採用市場においても、新卒、中途問わず、とくにミレニアル世代やZ世代の求職者が選社軸としてパーパスやMVVを重要視することがわかってきており(1)、その重要性はますます高まっていると言えます。
そのような時代において、企業と個人の関係は大きく変わりつつあります。従来の「雇用者 - 従業員」という一方向的なものではなく、互いにビジョンやパーパスを重ねあわせ、ともに成長しあう、パートナーのような関係性を築くことが求められています。私たちはそれを「叶え合う組織」と呼んでいます。「visions survey」はそのような時代背景をもとに「いかに企業と個人のあいだに叶え合う関係を構築するか」という問いから設計、開発された組織診断サーベイです。
(1)出典元:WANTEDLY 「企業のパーパスと採用に関する調査」 2022.7.11
サーベイの設計思想
一人ひとりがビジョンやパーパスを持って働く時代において、従来型の一方的な理念浸透活動は効果が薄く、モチベーションの低下や離職という狙いとは真逆の結果につながりかねません。「叶え合う組織」の状態を実現できたとき、社員一人ひとりは意欲的に企業の理念を体現しながら、同時に自身のビジョン実現に向かうことにもなります。そうなれば、一人ひとりが日々の仕事にモチベーション高く取り組む状態を生み出すことができると考えています。
叶え合う組織の実現に向かうために、「visions survey」は「同志度」という独自の基準で組織状況を把握します。同志度とは、企業と個人のビジョンの重なり度合いです。
PARADOX創研は、同志度を計測するために独自のフレームワークと設問を開発。「価値観・強み・ありたい姿」という3つの観点から、企業と個人の「関係性の質」を把握し、叶え合う組織に向けた組織変革のために必要な情報を得、効果的に分析を行うことができます。
サーベイの特徴
1.独自の思想とフレームワークに基づく設問設計
「visions survey」の設問は、1.心理的基盤としての組織風土の状況を把握する設問 2.叶え合う組織を実現するための鍵である「価値観・強み・ありたい姿」に関する設問という2つの設問群で構成されています。それにより、組織における問題の所在を明らかにし、叶え合う組織に向けて有効な打ち手を考えることを可能にします。
2.組織状況の細やかな把握を可能にするユーザーインターフェース
組織診断サーベイはデータ取得後が重要です。「visions survey」は結果をわかりやすくグラフで表示。比較機能も充実しており、部署や年次といったセグメントごとや、過去データとの比較といった自社内の比較はもちろん、全実施企業における偏差値などを見ることもでき、自社の組織状況を客観的に把握することが可能です。
3.実践知と学術知を融合した開発チーム
本サーベイの開発にあたり、これまで280社以上(2022年 10月現在)の理念策定、組織変革の実践により蓄積してきたパラドックスの実践知に加え、学術の世界で志のあり方や組織のあり方を研究されている方々をアドバイザーに迎え、開発を行いました。
アドバイザー
田久保善彦氏
グロービス経営大学院 経営研究科 研究科長
1970年、東京都生まれ。経済同友会幹事、経済同友会・規制制度改革委員会副委員長(2019年度)、ベンチャー企業社外取締役、顧問等も務める。著書に『ビジネス数字力を鍛える』『社内を動かす力』(ダイヤモンド社)、共著に『志を育てる(増補改訂版)』、『グロービス流 キャリアをつくる技術と戦略』、『創業三〇〇年の長寿企業はなぜ栄え続けるのか』(東洋経済新報社)、他多数。
渡部幹氏
サンウェイ大学/サンウェイビジネススクール教授
同スクール経営学部学部長
UCLA社会学研究科Ph.Dコース修了。北海道大学助手、京都大学助教、早稲田大学准教授、モナッシュ大学マレーシア校 スクールオブビジネス ニューロビジネス分野准教授を経て、現職。専門は、社会心理学、組織行動学、社会神経科学とそれらの周辺分野。代表的な著書に『不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか』(共著、講談社刊)。
導入企業様の声
実際にご導入いただいたお客様の声を一部、インタビューより抜粋、編集して掲載します。インタビュー全文は下記URLからご覧ください。
社会福祉法人 一燈会さま
「組織というのは、人です。そこにいる人たちが同じ方向を向いているかどうかで、その組織のパワーを発揮できるかどうかが決まります。だからこそ、それを確認し、必要に応じて軌道修正するためにも、サーベイが必要だと感じました。また、サーベイの結果をもとに取り組むべき課題の優先順位を考えることができるのは、大変ありがたいですね。『どのポイントに、何をすべきかがわかる』というのは、大きな価値だと思います。」
小田急不動産株式会社さま
「1番の発見は、サーベイの結果と顧客満足度アンケートの結果には明らかな相関関係があるということです。(中略)理念の浸透度が営業品質にも関わっているというのは、とても大きな発見でしたし、理念を浸透する理由にもなると思いました。」
一燈会さま URL:
https://prdx.co.jp/visions-survey/voice/ittokai.html
小田急不動産さま URL:
https://prdx.co.jp/visions-survey/voice/odakyu.html
visions surveyの詳細・ご利用の仕方
本プレスリリースに合わせ、 サービスページを立ち上げております。サービスの詳細については、以下のURLからご確認ください。
URL :
https://prdx.co.jp/visions-survey/
PARADOX創研について
多数のブランディングの現場から生み出された実践知と多様なプロフェッショナルから得た学問知を融合させながら「人の志はどう芽吹き、育ち、実現へと向かっていくのか」「企業と個人が志を重ね合い、高め合い、ともに成長し合うためには何が必要なのか」といった問いと向き合い、日々、サービス開発、ナレッジ開発をしている株式会社パラドックス内の研究開発機関です。