セキュリティポスチャー管理*を革新する新たなソリューションを展開
TD SYNNEX株式会社(本社:東京 代表取締役社長:國持重隆、以下「TD SYNNEX」)は、セキュリティ管理のグローバル有数のソフトウェアメーカーであるAlgoSec, Inc.(本社:米国、会長兼最高経営責任者:Yuval Baron、以下「AlgoSec」)との戦略的パートナーシップを発表しました。このパートナーシップにより、TD SYNNEXは、ハイブリッドネットワークにおけるアプリケーション接続の安全性を確保し、企業のセキュリティの運用をシンプルにするAlgoSecのソリューションを日本市場に提供します。ソリューションアグリゲーターとして、ユーザー企業におけるセキュリティ運用の簡素化や、マネージドサービスプロバイダやシステムインテグレーターのサービスビジネスの効率化の支援を強化します。
* 組織のサイバーセキュリティ状態を継続的に監視、評価、強化するプロセス
■背景:複雑化するIT利用環境におけるセキュリティポスチャー管理や遵守が困難化
現代の企業は、ますます複雑化するITの利用環境において、セキュリティ管理においてさまざまな課題に直面しています。従来の手法では、人的リソースの不足やセキュリティの専門知識が個々の従業員に偏在しており、セキュリティの専門家が限られているため、セキュリティポスチャーの適切な作成や管理が困難になっています。これにより、セキュリティの運用における一貫性や効率性が低下し、セキュリティの脆弱性が露呈するリスクが高まっています。
企業は従来のオンプレミス環境からクラウドへの移行を進める一方で、ハイブリッド環境が普及しています。したがって、クラウドとオンプレミスの両方の環境においてセキュリティを管理する必要性が増しています。このような複雑な環境下で、ビジネスに不可欠なアプリケーションのダウンタイムやサイバーセキュリティリスクを防止するため、統一されたセキュリティポスチャーを構築し、効果的に運用することが求められます。
また、セキュリティ脅威の多様化も企業のセキュリティ管理に影響を与えています。従来のファイアウォールやセキュリティ対策だけでは対処しきれない複雑な攻撃手法や脅威が増加しており、企業はこれらに対応するためにより高度なセキュリティ戦略を必要としています。
さらに、セキュリティ設計の難しさも課題の一つです。特に、マイクロセグメンテーション(ネットワークセグメントを細分化し、セグメント間のトラフィックの可視化と制御を行うためのセキュリティ設計技術)が求められる一方で、多くの環境が十分にセグメント化されていないことが挙げられます。たとえば、従来のネットワークでは、DMZ(Demilitarized Zone)など限られたセグメント化しか行われておらず、セキュリティの適切な実装や管理が難しくなっています。
■AlgoSecとの戦略的パートナーシップにより、日本市場へ革新的なセキュリティ管理ソリューションを提供
AlgoSecは、2004年に設立され、1,800を超える企業、そしてフォーチュン50企業の中の20社以上にサービスを提供するファイアウォール管理のグローバル有数のソフトウェアメーカーです。AlgoSecのソリューションは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、コンテナ、オンプレミスネットワークなどにおいて、アプリケーションの接続とセキュリティポスチャーを自動化して管理し、企業の俊敏性とセキュリティを強化します。さらに、クラウドアプリケーションの利用時のセキュリティスキャニングやコンテナセキュリティの運用管理を集約することができます。また、ISO 27001の認証を取得し、お客さま満足度も高いことで知られています。
AlgoSecのインテリジェントな設定変更管理とその自動化は、デジタルトランスフォーメーションプロジェクトの迅速化、アプリケーションダウンタイムの防止、手動作業の大幅な削減、セキュリティリスクの露呈低減を実現します。さらに、AlgoSec独自のダブルレイヤー・クラウドセキュリティソリューションは、クラウドネイティブアプリケーション内だけでなくハイブリッドネットワーク環境全体におけるセキュリティおよびコンプライアンス上の問題に対する可視性を一元的に提供し、インターネットセキュリティ基準、業界基準、内部規定への継続的な適合性を保証します。このパートナーシップにより、TD SYNNEXは日本市場において、AlgoSecの革新的なセキュリティ運用ソリューションを提供するとともに、ソリューションアグリゲーターとしてユーザー企業のセキュリティ運用およびパートナー企業のマネージドサービスの簡素化や効率化の支援を強化します。
■AlgoSecの提供ソリューション概要
AlgoSecのソリューションを通じて、以下のような価値をお客さまに提供します。
・アプリケーション中心のセキュリティポリシーの管理・可視化・自動化:
AlgoSecのソリューションを利用することで、企業はクラウドとオンプレミスのハイブリッドで配置される複雑なファイアウォールポリシーを効率的に管理し、可視化することができます。独自のアプリケーション中心のアプローチにより、AlgoSecは変更の実施前にリスクを容易に発見し、迅速にリスクを軽減することができます。市場で唯一のネットワーク中心のセキュリティポスチャー監視を活用することで、クラウドアプリケーションの誤構成や脅威を検出できます。また、ポリシーの変更や更新を自動化することで、セキュリティ対策の迅速な実行が可能となります。
・マルチベンダー環境での運用の調和:
AlgoSecは、主要なネットワークセキュリティ、クラウド、アプリケーション依存関係メーカー、DevOpsソリューションと統合できます。これにより、お客さまのマルチベンダー環境でのセキュリティポスチャー管理がスムーズに行われます。
・セキュリティポリシーのコンプライアンス遵守:
網羅的なクラウドセキュリティのポスチャーマネジメントが行えるAlgoSecのソリューションは、セキュリティポリシーの変更や更新に際して、コンプライアンス要件を自動的に遵守します。これにより、企業は業界標準、内部規定、および法令への適合を確保します。
AlgoSecの提供ソリューションの詳細については、以下のURLでご確認ください。
https://www.synnex.co.jp/vendor/algosec/
■戦略的パートナーシップ締結によるお客さま・パートナーへの提供価値
TD SYNNEXはAlgoSecの戦略的パートナーシップを締結により、以下のような価値をお客さまおよびパートナーに提供します。
・実践的なサイバーセキュリティの専門知識の提供
・セキュリティ重視の専任チームの連携
・プリセールスエンジニアリングサポート
・脆弱性評価、部品表(BoM)、設計の概念実証(PoC)
今回の発表に際し、TD SYNNEX代表取締役社長、國持 重隆は次のように述べています。
「今回のAlgoSecとの戦略的パートナーシップ締結を大変嬉しく、また光栄に思います。セキュリティ管理の重要性がますます高まっている今、AlgoSecの包括的で且つ効果的なセキュリティーソリューションは多くのパートナー様およびお客さまにとって非常に有益な選択肢になると信じています。攻撃者の手口が巧妙化していく中で、それぞれの企業様のビジネス環境に合わせたセキュリティーソリューションおよびスタックが必要となって来ています。セキュリティお客さまが直面する情報セキュリティの課題をいち早く察知し、それを解決するようなソリューションを一つでも多く提供できるように努めて参ります。」
AlgoSecのチャンネルおよびアライアンス担当副社長、Jim Fairweather氏は次のように述べています。
「TD SYNNEXとのパートナーシップが日本市場に拡大することを大変嬉しく思います。これは、米国とカナダにおけるTD SYNNEXとの成功したビジネス関係をさらに発展させるものです。TD SYNNEX Japanは、当社のチャネルパートナーが市場投入時間を短縮し、顧客の要求に応えるために全体的なサポートを向上させることを可能にします。」
Algosec APJ担当副社長、Mike Landwehr氏は次のように述べています。
「TD SYNNEXとのパートナーシップが日本に拡大することを大変嬉しく思います。TD SYNNEXの市場における支配力は、当社のチャネルパートナーがAlgoSecの業界をリードする技術を日本の顧客に提供し、投資利益率を最大化するための付加価値サービスを提供するのを支援すると確信しています。」
TD SYNNEXについて
TD SYNNEX株式会社は、世界トップクラスのITディストリビューターである米国TD SYNNEX Corporationの日本法人です。世界100カ国、取引メーカー数1500社を超えるグローバルネットワークを強みに、従来の卸売ビジネスに加え、国内外の製品やサービスを組み合わせて、お客さまのビジネスの課題に最適なITソリューションを提供するソリューションアグリゲーターです。私たちはテクノロジーを通じ、日本のお客さまや地域社会に貢献してまいります。
(WEB)
https://www.synnex.co.jp/
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