2024 年7月23日
株式会社アクセルスペースホールディングスの株式譲渡について
株式会社INCJ（本社：東京都港区、代表取締役社長：勝又 幹英、以下「INCJ」）は、INCJが保有する株式会社アクセルスペースホールディングス（本社：東京都中央区、代表取締役 CEO：中村 友哉、以下「アクセルスペース」）の株式の全部を、株式会社ケップルグループが運営するKepple Liquidity1 号投資事業有限責任組合に譲渡することを決定し、このほど譲渡が完了したのでお知らせします。
＜詳細＞
１． 対象会社
・社 名 ：株式会社アクセルスペースホールディングス
・設 立 ：2020年3月（2008年8月設立株式会社アクセルスペースより株式移転）
・所在地 ：東京都中央区
・代表者 ：代表取締役 CEO 中村 友哉
・事業内容： 小型衛星等を活用したソリューションの提案／小型衛星及び関連コンポーネントの設計及び製造／小型衛星の打ち上げアレンジメント及び運用支援・受託／小型衛星が取得したデータに関する事業
２． これまでの支援内容
・支援決定公表日：2018年12月7日
・支援決定金額 ：8.5億円（上限）
・実投資額 ：6億円
・参照プレスリリース：
超小型衛星の開発からデータ解析までを一貫して提供し世界のあらゆる場所を毎日観測できる地球観測網の構築を目指すアクセルスペースへの出資について：
https://www.incj.co.jp/newsroom/PressRelease_INCJ_Axelspace_20181207.pdf
３． Exitの経緯
（1） 出資について
アクセルスペースは、超小型衛星の設計開発およびそのデータ提供を事業とする。東京大学・東京工業大学で生まれた超小型衛星技術を原点に、衛星開発からデータ解析までを一貫して提供できるという強みを有している。急激な気候変動や枯渇するエネルギー資源など、地球規模の社会問題が深刻化する中で、衛星からの観測データに基づいた、農業分野や災害監視、都市計画などに活用できる多様なアプリケーションの創出を目指している。
INCJ は、アクセルスペースが開発する衛星から取得するデータの活用を通じた産業競争力強化につながる様々なアプリケーションの創出、日本の産業や人々の生活の向上、経済の発展への貢献を期待し、出資を決定した。
（2） 出資後の事業進捗
自社で複数の地球観測衛星（コンステレーション）を運用し、中解像度の光学画像を提供する自社衛星事業「AxelGlobe事業」の拡大を目指すとともに、政府や民間企業等から受託した衛星の設計、製造、運用を行う「AxelLiner事業」の受注拡大を図っている。
（3） Exitの経緯・内容
INCJ は投資実行から約6年を経て、そのExit方法についてアクセルスペースや既存株主と様々な協議・検討を行った結果、今後の同社の事業展開を考慮し、INCJ が保有する同社の株式の全部を、株式会社ケップルグループが運営する Kepple Liquidity1 号投資事業有限責任組合に譲渡することとした。
４． 主務大臣（経済産業大臣）意見
本案件は、超小型衛星による地球観測事業をはじめとしたソリューションの提案等を行うスタートアップ企業に対する支援であり、今後の宇宙産業を牽引する企業へと成長することが期待される。株式会社INCJによる本案件への投資を通じて確立されたビジネスモデルが、新たな株主の構成の下でさらに進展し、日本の産業競争力強化に資することを期待したい。
＜株式会社INCJについて＞
株式会社INCJは、2018年9月、既存の官民ファンドである株式会社産業革新機構から新設分割する形で発足しました。産業革新機構は、2009年7月、産業や組織の壁を越えて、オープンイノベーションにより次世代の国富を担う産業を育成・創出することを目的に設立されましたが、根拠法である産業競争力強化法の改正法の施行に伴い、同機構は株式会社産業革新投資機構に商号変更し、新たな活動を開始しました。株式会社INCJは、産業革新機構の事業を引き継ぐ形で、既投資先のValue up活動や追加投資、マイルストーン投資、EXITに向けた活動を主要業務として、2025年3月末まで投資活動を行っていきます。
URL：http://www.incj.co.jp/
＜報道関係者からのお問い合わせ先＞
株式会社 産業革新投資機構 経営企画室 広報
奥村（070-3960-3640）、三角（080-8098-0445）
東京都港区虎ノ門1-3-1 東京虎ノ門グローバルスクエア
URL：https://www.j-ic.co.jp/jp/
https://www.incj.co.jp/
