シンガポール政府機関(セントーサ開発公社)からの依頼を受け、自然、建築、テクノロジーを組み合わせた新しい体験設計を提供
2024年3月11日、シンガポールの通商産業省の下にある法定機関であるSentosa Development Corporation(SDC)が、シンガポールのセントーサ島に没入型の体験型アトラクション「Sentosa Sensoryscape(セントーサ・センサリスケープ)」をオープンしました。
SDCの構想に共感し、実績や提案を評価され入札により採択されたワントゥーテンとHexogon Solution Pte Ltd.が協業し、セントーサ島の豊かな自然、建築、テクノロジーを組み合わせたSentosa Sensoryscapeの夜のデジタルアート体験「ImagiNite(イマジナイト)」の体験設計を提供しました。
Sensoryscapeは、SDCが2019年から開発を進めている、Greater Sentosa Master Plan※ の第一弾として誕生した、30,000 平方メートルに及ぶ遊歩道です。「ImagiNite」は、シンガポールの新たな観光スポット、ナイトタイムエコノミーとして、毎晩無料で開催されます。
「ImagiNite」では、セントーサ島の豊かな自然の中で視覚・嗅覚・味覚・触覚・聴覚を研ぎ澄ますガーデンを巡ります。そこでの映像・光・音・AR体験は、美しいだけでなく、訪れた方一人一人の5感を超え、想像力を含む6つの感覚を呼び覚ますよう設計されています。
インタラクティブなフロアプロジェクションと、建築空間をいっぱいに使ったAR体験の融合をお楽しみいただけます。
※Greater Sentosa Master Planについて:
セントーサ島を、そのユニークな島の魅力、地理的特質、都市への近接性を生かし、レジャーと観光の画期的なデスティネーションに再開発する画期的なマスタープラン。
Sensoryscape WEBサイト
https://sensoryscape.sentosa.com.sg/
■ImagiNiteについて
Sensoryscapeを舞台とした、夜の体験「ImagiNite」。
この体験は、セントーサ島の豊かな自然の中で、視覚・嗅覚・味覚・触覚・聴覚を研ぎ澄ますガーデンを巡り、映像・光・音・AR体験が、ただ美しいものとしてではなく、訪れた方一人一人の感性を刺激するものとして共鳴し合う関係を目指しています。
この広大な敷地での、プロジェクション・光・音の体験にARが融合した立体的な体験をつくり上げた点が、このプロジェクトにおける最大の挑戦です。
Sensoryscapeは日が暮れると、セントーサの自然をモチーフとした森や海の生き物の映像で彩られます。手でふれ、足を踏み入れることで変化する世界は、来場者の感覚を刺激し、楽しむことができます。そして目に見えない第六感(あなたの想像力)を呼び起こします。
体験設計においては、広大なサイトの中で同時多発的に起こる体験を来場者がいかにスムーズかつ感覚的に楽しめるかの検討を重ねました。体験には3つのモーメントが用意されており、ゲストの好奇心を掻き立てるよう設計されています。約20分に一度訪れるクライマックスモーメントでは、各ガーデンの演出が一層盛り上がり、Sensoryscapeが一体となるダイナミックな瞬間を感じることができます。
公式のアプリを用いたAR体験は、屋外に加え、夜間での実施という点でも難しい挑戦でしたが、インタラクティブなフロアプロジェクションと、建築空間をいっぱいに使ったAR体験の融合を堪能することができます。ARは、日中の明るい空間と夜の神秘的な雰囲気の中、それぞれで違った魅力を楽しむことができます。また、遠隔で記念撮影ができるHyperzoomも楽しむことができます。
「ImagiNite」はワントゥーテンの持つインタラクティブプロジェクション、照明演出、サウンドスケープ等の先端技術と体験設計に、セントーサの生き物に関するSDCの監修、Hexogon Solution Pte Ltd.の機材設計を組み合わせ、Sensoryscapeの建築物と融合したイマーシブな体験を提供します。
■各ガーデンのコンテンツについて
「ImagiNite」のデジタルコンテンツは、Sixth sense of imagination(第六感の想像力)というコンセプトに沿って、6つのガーデンと2つの通路(Upper Deck)で構成されています。各ガーデンの五感(視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚)にまつわる特徴的な外観、雰囲気を引き立て、Sensoryscape全体の雰囲気、来場者の体験をより向上させます。
プロジェクションの映像は、デジタルアートと手描きのイラストを組み合わせることで、想像力豊かで非現実的な印象を与えると同時に、手作りの温かみも演出しています。
Sensoryscapeの最高地点にある螺旋状の歩道からは、Sensoryscapeの建築や周辺のパノラマビューを楽しむことができます。またここからは、セントーサ島のビーチサイドやリゾート・ワールド・セントーサを見ることができます。
夜になるとビームライトが点灯し、夜空にライトのショーを映し出します。ビームライトは遠くからも見ることができ、「ImagiNite」の始まりを告げます。
Tactile Trellis :
Tactile Trellisでは、花壇に植えられた様々な植物の手触りの違いを楽しむことができます。触感(Touch)を生み出す植物のひとつひとつが、人間のデザインのインスピレーションの源です。Sensory gardenと呼ばれる建築の内側のファサードに美しい夜の森が投影されます。花壇に手を触れると、夜の森が明るく照らされ、森に隠れた動物を見ることができるインタラクティブコンテンツです。
Scented Sphere :
Scented Sphereは、セントーサ島の蝶を呼び寄せる植物がたくさん植えられており、視覚だけでなく嗅覚(Smell)を使った体験ができます。緑あふれる空間で、ゆっくりと植物の匂いを感じることができます。夜になると、プロジェクターとARで映し出される無数の蝶と花びらが空間全体を埋め尽くします。
Symphony Streams :
Symphony Streamsでは、Sensory gardenを伝う水のせせらぎを楽しむことができます。ベッセルの周囲には照明が配置されており、夜になるとサウンドに合わせて揺らぐ照明演出、海の生き物をモチーフとしたフロアプロジェクションが行われ、ARではクラゲや小魚、ウミガメが空間を泳ぎ回ります。ゲストとは水の音、サウンド、テクノロジーによる演出を五感を使い楽しむことができます。
Palate Playground :
Palate Playgroundには、香り豊かなハーブからエキゾチックなスパイスまで多様な食用植物が植えられています。ガーデンを探検し、おいしい料理を作るインスピレーションを得たり、散歩の後、ゆっくり座ってくつろぎのひとときを楽しむこともできます。
夜になると、床にはセントーサ島に生息する、海と山の生き物が現れます。インタラクティブなフロアプロジェクションに足を踏み入れて、生き物たちを探索しながら食物連鎖についてまなぶことができます。
Glow Garden:
夕暮れから夜へと移り変わる頃、Glow Gardenでは、自然からインスピレーションを得た巨大な花の照明が、サウンドに呼応し、リズミカルに美しい光を放ち、訪れる人々の視覚を楽しませてくれます。
Upper Deck :
Upper Deckからは、Sensory gardenを上から直接見渡すことができます。またこの遊歩道には7つのインタラクティブフロアプロジェクションが配置され、それぞれ異なったテーマの映像を楽しむことができます。20分に1回7つの映像が1つになり、ダイナミックに変化します。
Lower Deckを歩いて各ガーデンに入ることもできます。
Hyperzoom :
Hyperzoomとは、Upper Deckに搭載されたカメラを使って、高解像度で遠距離撮影ができるSensoryscape内のフォトスポットです。撮影した記念写真は、モバイル端末に送信されゲストはこの特別な写真をSNSなどに投稿することができます。
このプロジェクトは、アプリを通じた夜間の屋外AR体験の先駆的な取り組みであり、その表現クオリティは前例のないものです。
ワントゥーテンはこのプロジェクトを通じて、来場者の感覚と想像力を刺激し、今までにない体験を提供することを目指しています。
株式会社ワントゥーテン
人間の永遠の課題ともいえる『退屈』に挑み、人々の好奇心を掻き立て『没頭』を生み出すことをミッションとしている。先端テクノロジーによる社会課題解決をテーマに、最先端の AI 技術を駆使したサービス開発や、プロジェクションマッピング・XR を活用した数々のプロジェクトを日本国内及び世界各国で展開する。
ドバイ万博日本館のデジタルシフト施策の企画製作、大阪・関西万博デザインシステム、旧芝離宮恩賜庭園や二条城、名古屋城でのライトアップイベント「YAKAI by 1→10」の企画・総合演出、また、独自のクローズドSNSが作成できるサービスプラットフォーム「Fandomgo」、デジタルツイン空間でのメタバース「QURIOS」など先進的なプロジェクト多数。
URL:
https://www.1-10.com/