データを利用した文化財の継続的な収益のご支援を行います。
株式会社ホロラボ(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:中村 薫、以下「ホロラボ」)は登録有形文化財「沖本家住宅」の3Dデジタルアーカイブでのご協力と、3Dデータの管理及び活用を支援する契約を締結いたしました。
今回デジタルアーカイブしたのは東京都国分寺市にある登録有形文化財「沖本家住宅」の洋館・和館および周辺の植生で、今後はこれらのデータを有償販売や無償公開を行い沖本家住宅の継続的な収益の一つにいたします。
本デジタルアーカイブでは野口 淳 氏(公立小松大学 次世代考古学研究センター 特任准教授) にご協力をいただきました。
以下、カフェおきもとホームページより抜粋 (
https://www.cafeokimoto.com/general-6)
洋館は、昭和8(1933)年に広島県出身で関西を拠点とする貿易商の土井内蔵の別荘として建てられました。設計は土井内蔵の甥にあたる川崎忍です。その後1年ほど東京の学校へ学びにきた娘が暮らしていただが、昭和12(1937)年に同郷である沖本至に譲渡され、住居として使用されました。昭和15(1940)年に沖本至によって主たる来客用として和館の増築が行われました。洋館と和館は渡り廊下によってつながれています。
洋館・和館ともに大きな改修なく現在に至っており、ほぼ建築当初のままの様子を見ることができます。
■デジタルアーカイブの目的
昭和初期に建てられた沖本家住宅は老朽化が進んでおり、いつ建物が損傷するかわからない状況です。
このような状況になる前に現状をそのままデジタルで残しておくことで歴史的な記録を現実に近い形で記録し「次の世代にその記録を継承できること」を価値提案としており、和館1階にある「機関銃貫通の跡」(下図左)や洋館2階「ボヤの跡」(下図右)もデータとして残りました。
■作成したデータ
今回の取り組みで作成したデータは下記の5種類です。
3Dレーザースキャンの点群データ
点群とフォトグラメトリの合成モデル
Autodesk Revitを用いたBIMデータ
BIMデータにフォトグラメトリテクスチャを合わせた軽量モデル
樹木モデル
■デジタルデータによる収益化の取り組み
実際に本デジタルアーカイブを数日に渡り行った中でも、渡り廊下が長雨にて完全に土壁が崩壊しました。
この崩壊の修復へ向けて12/23(土)までCAMPFIREでのクラウドファンディングも実施されていました。
【沖本家住宅/ 東京】老姉妹が守り続けた思い出の家。渡り廊下修復へ!
https://camp-fire.jp/projects/view/678443
データでは渡り廊下の内側のみ崩壊前として残っています。
今回はデジタルアーカイブとともに3Dデータの管理及び活用を支援する契約を締結し、デジタルデータをホロラボが管理、販売する許可をいただきました。
これによって沖本家住宅のデータの販売が可能になり、その収益の一部を沖本家住宅に還元することによって今後の修繕費用の一部になるように取り組みます。
今回は第一弾として沖本家住宅洋館前にある「カエデ」の樹木をBoothにて販売をいたします。
樹木の3Dスキャンデータから、写実的かつ生態的に正しい樹形表現の樹木モデルとして生成しています。
■リンク集
カフェおきもとホームページ
https://www.cafeokimoto.com/general-6
Boothでの樹木モデルの販売
https://hololab.booth.pm/items/5413871
国分寺市からのオープンデータ(CC BY NC)
国登録有形文化財 沖本家住宅(メッシュデータ)
https://skfb.ly/oOOYD
国登録有形文化財 沖本家住宅(点群データ)
https://skfb.ly/oOTpH
ホロラボについて
ホロラボはAR/VRなどのXR技術と、BIM/フォトグラメトリや3D都市モデルなど3D空間データや技術とそれらが生み出す新しい体験をテーマにしたテクノロジー集団です。目の前のWowな体験からまちづくりDXにおける都市のデジタルツインに至る、広がりゆく領域の最先端を常に学び、広く世の中の皆さんに発信、共に楽しみます。
正式名:株式会社ホロラボ
英語名:HoloLab Inc.
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田2-25-1
資本金: 93,940,000円
代表者:中村薫 (代表取締役CEO)
設立日:2017年1月18日
ウェブ:
https://hololab.co.jp/
ホロラボお問い合わせ
https://hololab.co.jp/#contact
*本プレスリリースに記載されている会社名および製品・サービス名は、各社の登録商標または商標です。